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2017年10月29日日曜日

過酷な現実

教員がブラック企業と言われるようになってきたが、それは過重勤務によるものである。
それとは違い、賃金の遅滞、不払い、労使契約もまともに行わないなど、まともな雇用がんされないケースを初めて知った。
元大手団体の役員だったM氏の経営するNPOに職員になる過程で既にその現実が露呈されていた。
高齢のM氏は、約束の時間を守らないどころか、日時さえも誤ってメモをしていた。
IT関係は全くできず、メールが使えないために、口頭での約束に頼るのだが、それがある意味彼の武器だった。

紹介された直営店の担当者に会うなり、いきなり給料の支払いの遅延や、従業員がすぐやめていくことを知らされた。
作業現場はそれに加えて、通勤費の不払い、残業手当の不払いを知らされた。
NPOと言えども、最低限守るべきものだと思う。
有機農業と口にするけれど、有機農業の認証は受けてもいなかった。
それどころか、販売品がなくなると、平気で別の直売所から保証のない作物を買い転売していた。

作業現場も劣悪で、機械や道具もまともに無く、他の従業員も雇用されて半年未満だった。
作業員は販売員以上に入れ替わりが激しかった。
一緒に働き始めたY氏は、二日働いてやめていき、私も早めに手を引くことにした。
今日もイベントが家から近くの会場であったが、その企画団体との親密さとは裏腹に、全く精彩を欠くものだった。
私が30年勤務して表彰してくれた、知事さんも店に顔を出してくれたのだが・・・

私の「夢のムコウ」の現実は、極端な社会の一面を見せつけてくれた。
教員生活の中で、こういう社会の現実を知らずにいたことは、ある意味で恥ずかしいことかもしれない。
若者の夢や希望を潰していく現実を目の当たりにして、頭から水をかぶせられた思いがした。
果たして昨日から作業現場の正職員が、無断で休んで仕事に出てきていない。

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