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2026年1月21日水曜日

台湾有事問題を隠した選挙

 高市総理が解散を公表して以来、選挙争点は消費税問題に終始している。

マスコミもその話題を中心に報道している。

それ以外では、総理の解散権乱用問題である。

しかし、大きな問題となっている台湾有事問題に関しては、与野党両党とも言及していない、マスコミも取り上げてこなかった。

与党にとっては外交において大変重要な課題であるが、はっきり明言してしまうと中国からの新たなる制裁を招く可能性を危惧するのだろう。

野党としては、高市総理いじめになるので、可愛そう選挙にしてしまってますます高市総理に有利になると見ていると思う。

しかし、立憲民主党と公明党の新党結成は、戦争への危機感から成立したように思うのだが、中国よりと見られることにも警戒しているようにも思える。

肝心のマスコミも、似たような思惑で台湾有事問題を取り上げてこなかったが、やっと弁護士の八代英輝氏が20日、TBS系「ひるおび」で、

「高市さんになって劇的に変わったのは日中関係だと思う。日中関係について、高市さんの対応であったり、スタンスを支持するのかどうかというのは、この選挙の一つの裏テーマとしては大きいと思う」と訴えた。八代英輝氏 解散総選挙の裏テーマに言及「高市さんになって劇的に変わったのは…」

という発言がなされた。


彼の指摘はまさしくその通りで、世界情勢を見ていると、トランプ大統領の世界秩序を崩壊させる言動に、大きく変化しようとしている。

中国やロシアはその動きを冷ややかに見ているのだろうと思う。

トランプが中国とロシアと同じように独裁的な軍事国家になろうとしているのを、中国・ロシアは脅威と感じる一方で、西側陣営の分裂のチャンスと思っているだろう。

このような世界情勢で、台湾有事問題はまさしくアメリカと親密に動くか、距離を保つかの重大な岐路に立たされているはずだ。

この選挙に隠された日本の存亡に関わる非常に重大な問題なのだ。


このところの選挙は兵庫県知事選挙といい、前橋市長選挙といい、善悪や倫理に基づくものではなく、同情という感情が選挙の勝敗を分けている。

おそらく、この流れで行くと高市総理への感情移入から大勝する可能性がある。

高市総理も、議院内閣制の根幹に関わるのに、総理大臣の間接選挙という主張を行なっているのだ。

歴史的に見ても感情は時代を動かしてきている。

今行われているウクライナ戦争が続いているのも、両国民の感情に寄るところが大きいだろう。

国政選挙においても、以前に大平首相が選挙中に亡くなって同情票が集まって自民党は大勝した。

われわれ国民は感情に流されずに、今後の日本の運命を変えることになるかもしれない今回の衆議院選挙に立ち向かわねばならないと思う。

可愛そう選挙ではなく、世界の中で日本がどう進んでいくかを、国民が判断する重大な選挙なのだと思う。

高市総理は軍事的に普通の国になると言っているが、いままで普通と思われていた国民国家が消滅しているのが欧米なのだ。*1


*1 エマニュエル・トッド 大野 舞訳 2024 『西洋の敗北―日本と世界に何が起きるのか』 文藝春秋 p34



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