私は水泳部の顧問を長くしているが、生徒と泳ぐ機会が多かった。
スイミングの経験者ばかりの時はさすがに一緒には無理で、練習後に泳いだ。
たいていは、初心者や学校クラブだけで泳力がさほどでない生徒がいたので、一緒に泳ぐことが多かった。
今の学校では私は主顧問ではないので、号令を掛けたり、練習メニューを考える必要が無い。
ところが、部員は経験者ばかりで、泳力も皆高い。
そこで練習に少しでも加わる目的で、フィンをつけて泳いでみた。
すると、全部では無いにしろ、生徒と一緒に泳げる。
特にサボりがちな生徒との横のコースや、場合によっては同じコースで泳ぐと、生徒は年寄りに負けるものかと、頑張る。
これが私の狙うところである。
このフィンは確かにスピードは出るのだが、生徒と一緒に泳ぐにはそこそこ体力も要る。
例えば、50mをフリーで泳ぐ時、いつもは1分サークルで泳ぐのだが、生徒の練習は遅くても50秒で、普通は45秒以下ということになる。
これは、フィンをつけていても結構辛い、たまに間を抜いたりする。
そして、100m以上になると、フィンをつけていてもなかなかついて行けない。
ましてや、個人メドレーとなると、平泳ぎは殆ど役に立たなくなる。
しかし、圧巻はキックの練習で、さすがに生徒の先頭と並ぶ。
54歳が16・17歳の若者と対等に泳げるのは、フィンあればこそである。
これはさしずめ、自転車に乗って伴走する陸上のトレーニングと一緒かも知れないが、自転車よりは技術と体力が要る。
それにしても、お陰で私の顔はゴーグルの影響で、逆パンダ状態・・・
パンツの部分以外は全身真っ黒である。
先日も屋内プールに行った時には、周りの人は白いので違和感を感じた。
奇しくも、新人(現世人類)はアフリカから誕生したという説を研究していうるのだが、先祖返り状態である。
家では肌を露出する機会も多くて、皮膚の温度が体温調節で低くなっているせいか、家内に熱い手で触られる。
この悪ふざけは、折角体温を下げている身には、気に障るのである。
何せお嬢様育ちの、家内は汗をあまりかかなくて、体温が籠もって手も熱い。
その手で下げた温度を上げられたら、たまったものではない。
今日も農作業で、虫対策で最初は長袖を着ていたが、汗でびっしょりになり、通気性も悪くて気分が悪くなった。
そこで、長袖を脱いで、薄い半袖シャツになり、虫除けを塗って仕事したが、ずいぶん楽になった。
我々祖先のアフリカのサバンナで身につけた暑さ対策と、海岸生活で身につけた泳ぐ術を今こそ甦らせよう。
おそらく、サバンナは日中は40℃を超えるだろう。
日本はまさしくサバンナだ、というより湿気が多いので熱帯雨林に近いのだろうが・・・
とにかく、冷房だけに頼らずに、地球温暖化の新たな文明に適応しよう。
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