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2013年8月29日木曜日

ついに買ったプロジェクター

私は学校の授業ではプロジェクターを10年以上前から使っている。
教科が地歴公民で図表を使うことや、ネットへの接続が役に立ったからである。
特別支援学校では実技が多いので、常時使うことは無かったが、普通校では常時用いた。
今まででは、スクリーンに大写しするには、かなりプロジェクターを遠くに離さなくてはならなかった。
しかも、部屋を暗くしなくてはよく見えなかった。
だから、教室で用いることは難しく、特別教室を用いた。
情報などの特別な授業以外では、私のようにプロジェクターを常時使う教師はいなかったので、特別教室の利用は問題なかった。
ただ、特別教室は設置環境が悪くて、カーテンを引いて暑いという点で、生徒には不評な面もあった。
今勤めている学校では、この夏に教室にエアコンが入ったので、この機会に教室でプロジェクターを用いることにした。
それには、特別教室ではネットが使えないという、信じられない環境も理由としてあった。

そこで、プロジェクターを探したら、今はビジネスや学校用ので超短焦点ワイドプロジェクターが開発されている。
しかも、3000ルーメンという明るさで、暗幕を必要としないのである。
当然学校は、既にある旧式のプロジェクターがあるのに買ってくれる筈もなく、自腹を切ることにした。
大学などでは、普通に使われていて、教員がそういう物を自己負担することは無いだろうが、高校では自己負担するしか無い。
(因みに、研究指定を受けて予算をもらうと、その報告に膨大な時間が必要となる)
意を決して、8万円近くするBenQのMW820STをネット通販で買った。
これを選んだのは、価格と本体の軽さ、ある程度の信用である。
価格面でリコーも考えたが、家のパソコンのディスプレーもBenQで馴染みもあるし、ネットでの口コミもそう悪くは無かったので決めた。

さっそく、今日教室で試してみた。
特別教室のスクリーンより小さくなるが、教室自体も狭いので何とかなりそうである。
部屋が暗くなくても、ちゃんと見えることには感心した。
自前のキャリアーに小さな机を据え付けて、ポータブルのスクリーンを持って、教室に設置する予定である。
これは、以前勤めていた学校ででも特別教室に常設できなかったので、同じようにしていた。

なぜ、こんなに自己負担をして、しかも、持ち運びも大変なのにプロジェクターを用いるか?
1、今の生徒は映像や画像を用いないと興味を示さない。
2,同じ授業を何回(担当クラスが複数、学年が違って同じ科目担当)も行うので、教材を一回作っておけば手間が省ける。
3,練習問題や試験の解答では、答えを表示するのが便利。
4,生徒が手許の図表よりも、顔上げてスクリーンを見るので、反応が分かる。
5,特に現代社会なのでは、ネットからの情報をリアルタイムで流せる。
6,特別支援学校では、文字言葉よりも、画像や、映像、音楽が非常に効果的。
などなどである。
デメリットは
生徒の教室移動(これは今回で解消)、文字を書くのが遅い生徒には酷、目の悪い生徒は見づらい、など色々とある。

もう既に、大学ではプロジェクターで授業をするのが当たり前になっている。
小中学校、高校でも教科によっては、非常に効果的だろうと思う。
だいたい、黒板にチョークという前近代的な道具を未だに使っているのは学校ぐらいだろう。
せめて、ホワイトボードにしておけば、プロジェクターのスクリーンにもなる。
エアコンをつけて環境を整えるのも良いけれど、学習効率も考えてはどうだろうか?
学力試験の点数がどうのこうのとマスコミは報じるが、デジタル化、ネット化に対応しようとしているマスコミなら、学校の転換の必要性もわかるだろうに・・・

ちなみに最近出演した文化祭でのステージ演奏のユニット名は”Chalk Duo”であった。
今度出るときには、映像付き演奏で”The Projectors X”にしようかな・・・







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