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2013年10月13日日曜日

秋の収穫と鳥撫の祭

昨日は自宅近くの畑で、枝豆をとったり、ニンニクを植え付けたりした。
今朝は、赤穂の唐船の近くの畑にサツマイモを掘りに家内と出かけた。
蔓を切り、マルチをめくって備中鍬で掘り始めると、ちょうど良いくらいの芋が出てきた。
日照りが続いたり、高温だったのでちょっと不安だったが、思った以上の収穫だった。
隣の畑で農作業している小学校の同級生のK君に、サツマイモをの出来を聞くとあまりよくなかったという。
彼は熱心に畑に通っているが、可愛がりすぎて、蔓ぼけさせてしまうことが多い。

サツマイモは全部掘ってしまわずに、草を刈ろうかと思い、落花生のそばまで行く。
なんと!! 落花生の殻が散乱しているではないか!
すぐに、カラスの仕業であることが分かる。
例年カラスに落花生はやられるので、ネットを張っていたのだが、今年は忘れていた。
当初の予定にはなかった落花生堀に作業を変更した。
表面付近の落花生はほじくり返されて、殆ど食べられていたが、地中深くは大丈夫だった。
家内と「カラスの食べ残しを頂くのか」とぼやきながら、全部掘り上げた。
カラスに食料を恵んでやることで恩返しをしてもらえるのだろうか?
亀なら竜宮城だが、カラスならあの世にお伴してくれるかも・・・
そういえば八咫烏のように戦いに勝利させてくるかも・・・
家内と冗談を言いながら作業をした。
実際、この程度で目くじらを立てていては百姓はやっていけない。
農作業を終えて近くに住む母に作物をお裾分けし、近くのスーパーに寄った。
そこで家内は昼飯のおかずとモナカアイスを一つ買った。
それを車中二人で交互にかじるのだが、普段は食べないアイスがとても美味かった。

午後からは、職場の人が獅子舞の舞手をするというので、鳥撫の祭りを見に行くことにした。
その人から前もって宮入の時刻を2時と聞いていたのだが、昼寝をして遅くなり3時近くになってしまった。
荒神社は少々石段を登らねばならないのだが、懐かしい笛の音が山にこだまして聞こえてくる。
私は幼稚園に入る前まで、鳥撫で暮らしていたし、尾崎に引っ越ししてからも、本家に呼ばれて祭りを何度も見にきた。
ここの祭りは結婚する前に職場の人と見に来て以来なので、25年ほど見ていない。

なんとか、職場の人が獅子頭の人を肩車をしているのを、カメラに納めることができた。
最後の梯子の上での舞も見ることができてよかった。
ただ、周りの観客には職場の人以外は殆ど知った人がいない。
一人だけ、自治会の役員をしていたので見かけたが、親戚は誰一人見に来ていない。
毎年のことだし、家近くで舞ってくれるので、神社には来ないのだろう。
帰りは家内に迎えに来てもらうのに、墓参りでいつも訪れる場所を指定してそこまで歩いて行った。
幼い頃一緒に遊んだ友達の家などは空き家になっているし、親戚の家も崖崩れでとっくに引っ越して畑になっている。
この50年前の年月は、まさしく私を浦島太郎にしてしまった。
お墓の近くの防波堤に腰掛けながら家内の来るのを待った。
祭りを見ることができたのは良かったのだが、浦島太郎の身が寂しかった。
すると、祭りの笛の音と太鼓が遠くで聞こえだした。
宮入の後も近所を回っているのである。
その音はやはり昔のままである。
鳥撫育ちの私の父はこの音の節をそらんじていた。
私はこの節は複雑で憶えられない、単純な大津や尾崎の祭り囃子なら憶えている。
それでも、幼い心に刻まれた囃子の音は、50年前の記憶を蘇らせてくれた。

その夕べは収穫した枝豆と落花生を圧力鍋で蒸かし、間引きした大根の炊いたのを食べた。
祭りと言えばツナシ寿司や甘酒を思い出すが、我が家の収穫物と炊き込みご飯で祝うのも良いものである。
本当なら日本酒と行きたいのだが、糖質が多いので安い第3のビールと赤ワインを飲む。
どういうわけか家内は携帯で私の酔った顔を写真に撮る。
見せられてたその顔はまさしく浦島太郎だった・・・

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