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2014年9月20日土曜日

里の生き物と人

このところ狐によく出会う。
大人になる前の若狐のようだ。
春にもよく見かけたのだが、それはイチゴを狙っていたらしい。
今は、田んぼの中の獲物や落ちた柿などの果物のようだ。
朝の散歩の時などは、しばらくこちらの様子を見ていて、近づいていくと稲の中に隠れる。
さすがなのは、じっとしているのか稲が揺れない。
北海道に修学旅行で行った時に、キタキツネの話を聞いた。
人が餌をやるのでなついているとのこと。
冬場の雪が人と狐を結びつけているのかもしれない。
ここらでは畑や庭を荒らすので歓迎されていない。

今年は例年に無くカルガモの群れをよく見かける。
夏を田んぼや川で越したのだが、10羽ほどが編隊を組んでよく空を舞っている。
台風が来た時はどうするのか気になったが、蓮の池に待避していたようだ。
これも稲を荒らすので歓迎されていないようだが、猟期では無いので獲る人はいない。
鷺も相変わらず多くて、田んぼや家のそばの溝でドジョウなどの小魚をついばんでいる。
急に飛び立って驚かされることもあるが、道で出会うと一声鳴いて飛んでいく。
そう言えば、散歩の時にいつも出合う山羊も、そばを通る時に挨拶のように軽く鳴いてくれる。
気に障るのは電柱や電線に留まっているカラスで、警戒を示す鳴き声で威嚇する。
それでも、襲いかかってくる(側まで飛んで威嚇する)ケリよりはましである。

だから、家に一人で居てテレビを見ているよりも、散歩に出かけて動物や虫たちを眺めている方が楽しい。
そして、何よりも嬉しいのは、近所で赤ん坊の泣き声も聞こえたり、出産間近のお母さんを見かけることである。
そして、子供が安心して虫を捕っていたり、自転車に乗って遊んでいる。
残念ながら友達が少なくて、一人である事が多いのだが、大人が野良事しているので、寂しくはなさそうである。
たまにおばあさんが一緒に網を持って走り回っている。
ご本人は大変かもしれないが、うらやましくもある。

人と生き物がそこそこ仲良く暮らしていっている里、中途半端な動物園よりも楽しい。



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