ページビューの合計

2014年12月8日月曜日

どじょう

今朝は村の溝掃除がった。
田植えシーズンと稲刈りが終わったこの時期に行う。
いつものように、溝から泥を上げると、ドジョウがうじゃうじゃ上がってくる。
目に付いたのは、逃がしてやるのだが、いちいち探していたら、作業が進まない。
泥が溜まるところでは、泥を上に上げて溝に落ちないようにだけならしておいた。
一通り溝掃除が終わって戻ってみると、カラスが早速ドジョウをつかまえに来ている。
今まで、農薬が気になって、ドジョウを拾うことは無かった。
考えてみれば、中国から輸入されているドジョウの方が危険な気がする。
せっせせっせと食べてている、ゴイサギも元気そうだし、今年は拾うことにした。
大きいのや小さいのを合わせて、数十匹にもなった。
泥を吐かせるために、大きなプラスティックの水桶に入れて泳がせた。

私が小学生の頃は、今の赤穂の親元の敷地はは田んぼで、そこには井戸があった。
父親と一緒に、その井戸さらえでドジョウを獲ったことが何度かある。
バケツで泥ごとくみ上げて、ざるですくい上げたが、ドジョウが山ほど獲れた。
泥を吐かせてから、味噌汁に入れたり、大きいのは蒲焼きにして食べた。
それほどおいしいとは思わなかったし、来る日も来る日も続いたので、うんざりすることもあった。
生臭い味だし、格別おいしい物では無かった。

大学時代、とある自然愛好家の友達は、水槽に色んな淡水魚を水草とともに飼っていた。
彼は自然愛好家の仲間が来ると、その中の魚や水草を食べた。
ドジョウもその中に混じっていて、いつの間にかいなくなっていた。
聞くとやはりおいしく食べたという。
彼は観察のためと言うより、生け簀として、水槽を用いていたようだ。
彼とは何度も彼の下宿で飲んだが、彼の楽しそうに泳いでいる水槽の魚は食べる気はしなかった。

ドジョウがおいしいと思ったのは、東京に住んでいた時に、たまたま柳川鍋を食べる機会があった時だ。
濃い味付けで、ゴボウと卵に美味く合っていた。
ドジョウがこれほどおいしいとは思わなかった。
飲む機会は多かったのだが、それ以来あまり食べた記憶が無い。
店でドジョウを見かける度に、買って帰って 柳川鍋で食べたいと思うのだが、高くて手が出なかった。
また、中国産というのにもためらいがあったし、家内が嫌がった。
それでも、ドジョウはウナギよりも栄養価があると知っていたので、ずっと食べたいと思い続けていた。
この高田地区のドジョウは、わざわざコウノトリが仲間を連れて、食べに来るくらいだし、普段も鷺の餌となっている。
近所の人は、子供と一緒にとって楽しむ程度で、食べる人はいない。
今回は思い切って食べてみようと思う。
コウノトリのさっちゃんとは、競合しないように慎ましく・・・

追記
2014/12/21の本日
ありがたく、ドジョウを頂きました。
ドジョウは二週間もの間、冷水の中にいただけあって臭みは殆どありませんでした。
ただ、やはり生きている状態から料理するのは、抵抗を感じました。
ゆで上がるまでは私が行い、味付けは家内にやってもらいました。
家内は一口も食べず、私と息子が食べました。
ドジョウ一匹、ウナギ一匹と言いますが、私は多量のウナギを食べたことになります。
ウナギ一匹2000円なら、4万円ほどということになりますか?
それよりも、命を頂くことがいかに貴重かと言うことを知ることの方が価値がありました。


0 件のコメント:

コメントを投稿