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2015年8月22日土曜日

学校の敷居の高さ

夏休みは今年の卒業生が訪ねてくれた。
特にクラブをしていた生徒は、クラブの方に顔を出していた。
クラブをしていなかった生徒は、学校を訪ねるきっかけがないようだ。
クラブに来たついでに、私に会おうとした生徒もいた。
残念ながら、せっかく訪ねてくれたのに、入院していたりして会えなかった。
そんな中で、オープンスクールをきっかけにして、女子バレーボール部の卒業生が訪ねてきたのに出会った。
いきなり、職員室の前の廊下で、「先生!」と言って駆け寄ってきたので驚いた。
2年の時に担任をした卒業生のKさんで、その後も日本史を担当していた。
そのKさんは卒業しても変わってなかったが、顔を見ても分からない生徒もいた。
どうしても分からないので、側にいた元学年主任の先生に聞いていると
本人が「○○でーす」と答えてくれた、本人も変わったと自覚があるらしい。
卒業生によっては髪の色を変えたり、化粧をして大きく変身している生徒もいた。

Kさんは卒業式に写真が撮れなかったからと、一緒に写真を撮った。
その写真を記念にもらおうかと、メールアドレスを書いたメモを渡した。
ところが、いっこうに返事が無い、たぶんどうも最後に余分なドットをつけてしまったせいだろう。
生徒とツーショットで写真を撮るのは、何年かぶりでちょっとハイになっていたからかもしれない。
Kさんから私が担任していたクラスの生徒の様子が聞けて嬉しかった。
特に浪人している卒業生がいるので、彼のことが気になっていた。
Kさんはその浪人生を励ましたりもしているらしい。
私はいい加減な不良浪人だったので、家族以外と話をしないという浪人生を心配に思った。
私は予備校で灘高などの卒業生と相撲を取ったりしていたからだ。

こうして学校を訪ねられる生徒は、本当に少ない。
私自身も、教育実習以外で高校を訪ねたことは無い。
同窓会には不良仲間も来るので、たまに顔を出す。
不良学生だった私には高校の敷居は断然高い。
大学は真面目に過ごしたので、学会などの機会に何回か訪ねたことがある。
私にとってクラブなんかでも、関わりが多かった大学が一番訪ねやすい。
大学院は別の場所に移転してしまったので、卒業後は一度も訪ねたことは無い。
先日も研究室の同窓会のような案内があったが、こちらも別の意味で敷居が高い。
卒業しても関わりが持てるのは、授業以外で関わりが多かった所である。
考えてみれば、中学高校の先生とは授業以外で関わることは殆ど無かった。

わざわざ会う機会を持たなくても、町で会って声を掛け合う時もある。
そういう卒業生も実際は数少ないのだが、Kさんから聞くところによると私のブログを読んでくれている卒業生もいるらしい。
今はネットのお陰で、時間と場所を越えて繋がることも出来る。
おそらく私のように敷居が高くて、学校を訪ねたくても訪ねられない卒業生もいるだろう。
そういう卒業生のためにも、もう少し学校の様子を書こうかとも思っている。
私自身のことを言えば、手術後順調に回復した。
ただ、体の方は回復したが、失った根拠の無い体力への自信は回復していない。
訪ねてきてくれたKさんには、幾分元気を分けてもらったのだが・・・・

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