この能登の地震で多くの古い家屋が倒壊しているのを見て、古い家に住んでいる人は不安に思っていると思う。
実は、我が家も阪神淡路大震災の前に建てたもので、耐震構造は備えていない。
私は奄美の住居や建築物を研究していたのに、分棟式の家を自分も建てることは思いつかなかった。
同じ村の中に、奄美の分棟式を連想するような平屋を建てているのを見て、自分も建てれば良かったと後悔した。
確かに、土地から購入したのだから、かなり費用はかかったと思う。
しかし、現在は家内がリューマチを患って二階への上り下りが困難で一階に寝ている。
将来自分も、いつまで二階への上り下りが出来るか分からない。
それと、自分の母を家に招いたことがあったが、やはり独立性を保てた方が、どちらにも良かったと思う。
この歳になって、新しい家を建てることも困難なので、とりあえず、耐震工事をすることも考えている。
もう一つは、隠居部屋を別棟にして建てることも考えて良いかもしれない。
奄美の人も老人夫婦が同じ敷地内の別棟で独立して生活していた。
別棟の問題は費用以外に、棟をつなぐ廊下のことも考えねばならない。
奄美のように風通し重視以外にも、冬の寒さへの対策も必要だ。
今回の地震でも耐震構造をもった家は倒壊を免れたようだ。
ただ、気になるのは最近の家の素材だ。
私の家はシックハウスにならないように、昔ながらの土壁にした。
断熱材も屋根以外は使っていないように思う。
環境や健康に配慮した住居はどういうものなのか、根本的に考え直す時代になっていると思う。
場合によって、半地下式の竪穴住居も参考になるような気もする。
何せ縄文時代以前から1万年以上の歴史を耐えていた構造なのだから。
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