NHKのラジオで、ウクライナはウクライナ語、ロシアはロシア語を公用語とするのが、きちんと憲法に記載されていることが解説されていた。
そして、日本では憲法には公用語の記載が無い、日本語が当たり前すぎているからだと解説員は語った。
またか、と思った。
国会議員が単一民族という言葉を使って問題になったのに、天下のNHKがアイヌ語や琉球語の存在を無視している。
戦後に作られた日本国憲法は、明治以降に東京山の手の言葉を基に作られた共通語を当たり前の国語としている。
少数民族や多言語を無視したお惚け国家であることにNHKは追随しているのだろうか。
沖縄奄美の方言札は有名だが、私たち赤穂尾崎育ちの者にも、小学校では徹底的に共通語を使うように指導された。
方言札は無かったが、授業中に方言で発言すると、何度も言い直させられたし、休み時間でも友達と話す時にも使うように求められた。
友達が方言でしゃべっていることを、先生に報告させるようにも求められていたと思う。
ただ、中学校や高校では方言は失われること無く、授業中以外は普通に仲間の間で話すのが当たり前で、むしろ、共通語や東京弁を話す者を陰で笑っていた。
要するに、公的な場や書き言葉として共通語は使うが、生活の場ではかなり崩れてはいるが、方言を使い続けてきた。
ところが、現代の若い人たちは、マスコミの影響の方が、普段の生活より影響力を増して、生活の場でも共通語を使っている。
惚けた学校教育もその片棒を担いできて、惚けた政府の思うつぼになったとも言える。
今朝のNHKのテレビニュースで、国家が失われることの無いように命がけで戦う意思を示しているウクライナ人が映し出されていた。
先日のラジオの解説では、ロシア語とウクライナ語は違いは少なく、1年も勉強すれば話せるようになるという。
日本語と韓国語の言語距離よりも、共通語と琉球語の違いぐらいのように思える。
そう考えれば、日本本土と琉球とが戦争するようなものと言えそうである。
今、基地問題を巡って、沖縄県と政府が裁判で争っている。
もし、沖縄の人たちが琉球王国から引き継いだ民族国家意識を持っていたとしたら、戦争になっていたかもしれない。
琉球の研究者の中には琉球国の独立を唱える人もいるが、国民国家を目指せば戦争が避けられなくなることを分かってのことだろうか?
むしろ、国民国家そのもののあり方を、考えるべき時が来ているのでは無いかと思う。
一極集中から地方分権への移行が叫ばれる中で、国民全体で基地問題をウクライナとロシアの戦争とも絡めて考えるべき時が来ていると思う。
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