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2024年12月3日火曜日

カルピス回帰

 私はドライブに際して、箱買いにしていたペットボトルのお茶を持参することが多い。

それは夏場は水分不足で便通が悪くなっていたことへの対策で、今は十二指腸潰瘍の痛みの軽減だ。

ところがこの日曜日に持って出るのを忘れて、途中で買う必要に迫られた。

できるだけ痛みを軽減するためと思って、ミルクティーを買おうとしたが売り切れてしまっていた。

ふと隣を見るとカルピスウォーターがある、これだと思って早速買った。

そして、車の中で冷たいのを口に含んで暖めながら、少しずつ飲んでいった。

しばらくすると、それまでシクシクと痛かったのが無くなってきた。

新しい発見だと思い、帰りにスーパーによって、今はペットボトルで売っている原液のカルピスを買った。


カルピスのことをWikipediaで調べた。

なんと歴史は1908年(明治41)に溯り、30歳の三島海雲は内モンゴル(現在の中華人民共和国内モンゴル自治区)を訪れ、そこで口にした酸乳を参考にしたそうだ

製造販売は1919年(大正8)からだそうだが、自分ちの父母が生まれる前から有ったのだ。

私の子どもの頃は高価な飲み物で、家ではたまにしか飲めなかった。

家内はお中元などで貰うのを楽しみにしていたそうだが、うちにはそういうものは一切無かった。

青いアワ玉のついた瓶に入った原液のカルピスは、贈答品になるほどの高級品だったのだ。

ただ、幼稚園では夏場のプール遊びの後で、やかん一杯に作ったカルピスをみんなに飲ませてくれた。

家では滅多に飲めなかったので、いまだにその時の情景とおいしさを憶えている。

また、近くの絵の指導をしている先生のところに、入会をお願いするのに母はカルピスを買って持って行ったのを憶えている。

頼み事をする時にも役に立ったものだったようだ。

思春期では男子校だったので、カルピスが精液の隠語となってイメージを損なってしまったので、その後ほとんど飲まなくなってしまったいた。


今は十二指腸潰瘍の痛み対策としてかなり薄めて使っているが、それでも甘く感じてしまう。

既に糖質60%オフの原液も売っているようだが、糖尿病の身としてはできるだけゼロに近づけたい。

そこで考えたのは、今食べている豆乳ヨーグルトを水に溶かすことだ。

我が家は以前からヨーグルトを家で作っていたが、牛乳から豆乳に変えることに家内は成功した。

種菌は売っている豆乳ヨーグルトで、無調整の豆乳も売っているところは限られていて手間ではあるようだ。

家内は特に牛乳をちゃんと消化できないようなので、豆乳の方が栄養価でも優れていると思った。

ただ、薄めると飲みづらくなったので、原液のカルピスを少し足して飲むとおいしかった。


100年以上の歴史があり、健康食品として旧日本軍でも使われたという優れものである。

年月に耐えているということは、それなりの効能があるということだろう。

栄養面だけでなく胃壁などを保護するために、色んな飲み方ができるかもしれない。

十二指腸潰瘍を再発した私には、救世主になって欲しいと思う。

モンゴルの知恵が、こうして現代に活かされていることが何よりも愉快だ。



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