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2025年6月21日土曜日

今はもう夏、誰もいない田畑

 このところ梅雨の中休み、昼間の最高気温が上郡では32℃以上にもなる日もあった。

いつもは午後3時にもなると近所の奥さんは畑に出て水やりや収穫の農作業をしている。

しかし、家の二階の窓から眺めると誰も畑には出ていない。

田んぼの草刈り機の音も聞こえない。

ただ、田んぼの中の道路を小太りの年配の女性がしっかりとウォーキングをしている。

本当は私は夕方から畑仕事をしていくつもりだった。

ちゃんと空調服も用意して、畑の草刈りやジャガイモ掘りをするつもりだった。

しかし、やめた、無理だ。

気温が一番低い朝に農作業をすることにした。


こんなに梅雨時季には暑くなるのは異常なことだろう。

最近は異常に暑くなるので、体調管理も難しくて、家にこもってしまう知り合いもいる。

朝の散歩も8時を過ぎてしまうときは、空調服を着て歩いている。

うちの愚犬クロも散歩を嫌がるのだが、無理して付き合わせている。

クロはしばらく歩くとすぐに田んぼの溝に入って、身体を冷やしながら水を飲んでいる。

それ以外は、私の後ろをとぼとぼと情けなそうに歩いている。

本当は起きてすぐの陽が昇る前に散歩に連れて行ってやりたいのだが、食事後に血糖値を下げるという私の目的が果たせない。

家内には早く起きてくれたら朝食も早く食べられて、涼しいうちに散歩できると言っているのだが、涼しい朝の方がよく眠れるらしい。

これから農作業を早朝にやることにしたら、午前8時以降の散歩は避けられないだろう。


そこで早朝5時前に裏の畑に出て、汲んでいた水を作物の苗に与えたり、手や充電式草刈り機を用いて草取りなどをしている。

考えることは皆いっしょにで、隣でも朝早くから夫婦で畑に出て、小型耕運機で耕している。

私はスマホでラジオを聴きながら作業をしていたのだが、ちょうどラジオ体操の歌が始まる頃に作業を終えて家に戻った。

実は昨日から雨水を貯めた300リットルのタンクの水を利用してミストで二階のテラスを冷やしている。

その水も昼前には三分の一程になってしまっていて、去年までいかに水道をつかっていたかを思い知った。

ということは、毎日のように用水路から300リットルほどの水をエンジンポンプでくみ上げねばならない。

これも朝の重要な仕事となった。


朝の農作業は良いことばかりでは無い。

蚊やブヨは暑くなると活動を止めるが、涼しい朝は活発になる。

頭には麦わら帽子を被り、虫除けネットもしていたのだが、蚊が潜入して瞼を噛まれてしまった。

ネットを被っていたので、油断して虫除けスプレーを顔にかけていなかたのが悪かった。

おかげで瞼が腫れ上がって、その日はプールには行けなかったが翌日には腫れもひいた。

虫除けスプレーはそれ以来、欠かさずに顔にもかけている。

近所の人が早朝や夕暮れの涼しいときに農作業をあまりしないのは、この虫刺さされ対策が煩わしいせいもあるようだ。

一方、人によっては全く虫に刺されない人もいるが、やはり勤めでの生活習慣はかえられないことも原因で涼しい時間は家にいるらしい。


かつて、夏は元気の出る季節だった。

それが秋になって淋しさを感じていた。

今は灼熱地獄の夏を乗り切って、涼しい秋がやってくるのを待ち望んでいる。

砂漠の民は太陽の絵は嫌うそうだが、日本人も日の丸を灼熱の太陽とイメージして疎ましく思うようになるかもしれない。

温暖化した地球では夏の太陽はヒトにも作物にも恐ろしい存在となってしまった。

畑の作物もビニールマルチより草マルチの方が地温を上げないようにするという意味で良いだろうと思う。

私はあえて作物の根元以外の草は、抜いてしまわないで刈り取って根株を残しているのは、地温をあまり上げない目的もある。

すでに野菜に高温障害が発生している地域もあるようだ。

貯水池や貯水湖が多く作られたお陰で旱魃の危険性は減ったけど、高温によって不作や劣化の危険性がますます高まった。

そして、田畑は熱中症でお年寄りが亡くなっていく危険地帯となっている。

昔は日の出と日の入りに応じて農作業を行っていたのだが、最近は時計に合わせて行っていることが殆どだろう。

朝が一番涼しいのだから、早朝に外での仕事をした方が良い。

これからは熱中症のことも考えて、サマータイムを実施することを真剣に考えるべきだろう。

もっと言えば、冷房で対処して温暖化を加速させるより、昼休みをしっかりとるシエスタ制度とも組み合わせて酷暑に対処せねばならない時代が来たように思う。







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