私たち夫婦の日曜ドライブは夏には必ず涼しさを求めて那岐(なぎ)山麓の麓から智頭に向かう国道53号線をよく通り抜けていた。
その境界の黒尾峠あたりの標高は652mもあり、真夏でもけっこう涼しかった。
また、そこまでにある馬桑ループ橋や峠をこして智頭町の那岐あたりの展望も素晴らしかった。
以前から那岐山麓の山の駅があることは知っていたが、既に三咲町の道の駅「菜々茶屋」で買い物をしていたりしていたので、わざわざ立ち寄ることはなかった。
ところが、先日の地元案内のテレビ番組で、この山の駅と那岐山麓の魅力が放映されて行ってみたいと思っていた。
いつものように自宅から千種川沿いの国道373号を北上して、上月の三叉路で姫新線沿いの
国道179号の山越えの道を西に向かう。
県境である万能峠を越えて岡山県作東町に入ると、田んぼの景色は黄金色に変わりつつあった。
そして、梶並川に合流してそれを上流に向かい、川沿いにある「道の駅彩々茶屋」があってそこでトイレ休憩と買い物を今回もした。
今はブドウのシーズンでそれを求めるお客さんがいっぱいいた。
この道の駅を出ると、しばらくは梶並川沿いの道を北上するのだが、途中の三叉路で美作奈義線(県道51号)を使って奈義に向かう。
その県道は細い山道だが、既に稲は色づいて稲刈りをしていたり、刈ってしまっている田んぼもあって驚いた。
南国の早場米はよく知られているが、こういう山奥の田んぼでも早生米が作られているようだ。
しばらくすると那岐山麓の裾野が広がってきて、広大な田園風景に出会う。
那岐山麓は中国山地が長い間の風雪によって侵食された後で、固い花崗岩が浸食されずに残った残丘という地形だという。
標高1255mの那岐山は、神話の伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)の降臨伝説が残る、中国山地神聖名峰といういことだ。
奈義町の観光案内には名所や歴史・伝承が紹介されていて面白いが、信仰の場所という意識は当初なかった。
しかし、那岐山麓 山の駅でそこから見渡せる風景を見た時にその理由がよく分かった。
その素晴らしい景色を見たら、心が洗われるように感じる
レストランが開く11時より30分ほど早く着いてしまったので、レストランの前にあるテーブル付きベンチに腰掛けて待った。
そこのベンチにはバイクなどのツアー客もいて、楽しそうにおしゃべりをしていた。
私はじっとして待つのも嫌なので、少し下にあった公園から山に入る谷にいくと、そこには細い橋が架けてあって、そこを少し渡るとその高さに足がすくんだ。
橋を渡る勇気が無かったのでレストランに戻って、時間が来るのをベンチで待った。
しばらくすると案内があって中に入ったがまだ11時までには時間が少し有ったけど注文だけ訊いてくれた。
レストランのメニューはネットであるような特別なものではなくて、ハンバーグやソーセージ、カレー、そしてステーキなど、どこでもある洋風のものだった。
普段はあまり食べないが、二人はソーセージのランチを頼んだ。
このあたりはソバも採れるのでソバが食べたかったのだが、メニューには無くて残念だった。
味としては悪くないし、デザートの小さなケーキも美味しかったが、また食べに来たいとは思えなかった。
それよりも、涼しくなったらベンチや公園で弁当を広げて食べたいと思った。
いつも立ち寄る「道の駅彩々茶屋」には鯖寿司や、ちらし寿司など美味しい手作りの弁当が売ってあってたまに買って、風景を見ながら車中やベンチで食べたりする。
加西のフラワーセンターでは途中のJA直売の旬菜蔵で弁当を買ったのをいつも持って行って食べているが、ここでもそうしようと思った。
この施設は食事や買い物をするには物足りないが、景色を見ながらゆっくりと過ごしたり、良い季節になったら山に登っても良いと思う。
観光地としては人気はなさそうだし、自衛隊の演習所もあって興ざめのところもあるが、雄大な山を望んだり、広大な景色を眺めると気が晴れると思った。
今までは道の駅や農産物の直売所の賑やかなところで過ごすことが多かったが、夏には涼しくゆっくりと過ごせる場所を発見できた。
今回は和気のスーパーで買い物をする予定が合ったので、三咲町に引き返して川沿いに和気まで行った。
本来は国道53号線で智頭まで行って、しばらく下道を通った後で鳥取道に上がって、途中西粟倉の道の駅などに寄って帰ることが多い。
このルートはもっと探せば面白いところも発見できそうである。
今は暑いので散策するのは辛いが、涼しくなったら是非やってみたいと思う。
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