最近、一青窈が「他人の関係」をカバーして歌っている。
金井克子がヒットさせた当時は幼かったので、何の意味かよく分からなかった。
おかしいもので、教師と生徒は担任やクラブ顧問をしている生徒意外とは、あまり個人的な会話をすることが無い。
授業だけの関わりであり、まさしく「昨日は昨日、今日は今日」という感じである。
考えてみれば、自分も教師と普通に会話をしたことは、担任の先生以外には殆ど無い。
大学に入ってからも、所属するコース以外の先生とは話す機会はあまりなかった。
他人の関係ならぬ、授業だけの師弟関係が殆どである。
特別支援学校では、よく話をしないと授業にならないので、どの生徒とも話す機会が多かった。
ところが、現在の普通校に戻ってかれこれ2年たって、改めて気がついたことがある。
当然去年担任をした生徒とは、多く話をしたし、今年も普通に話が出来ている。
日本史の授業だけ関わる生徒とは、2年間も担当しているのに、いちども会話をしたことのない生徒が大半である。
特にグレードといわれる成績優秀なクラスの生徒とはあまりなかった。
そういう生徒と、受験間近になって初めて会話をしたりするのである。
そして会話をして初めて、こういう生徒だったのだと気がついたりするのである。
授業を受けている時の、表情や受け答えと、普通の会話では雰囲気が大きく違う生徒もいる。
授業中は教師が質問して、それに答えなければならないので、身構えているのでどうしても堅く感じる。
こちらが柔らかく接したつもりでも、生徒にすれば試される厳しい存在なのだろう。
今の3年の生徒とは去年からの関わりだが、卒業するまであと数ヶ月しか無い。
今年は担任をしていないので、一緒に卒業を祝うという立場には無い。
それでも去年は最大のイベント修学旅行にも一緒に行けたので、思い出深い学年である。
おそらく卒業してしまえば、殆ど会う機会の無い生徒が多いと思う。
せめて残り数ヶ月、生徒たちが良い旅立ちが出来るよう、少しでも力添えができればと思っている。
そして、なるべく個人的に声をかけてみようとも思っている。
師弟関係は他人の関係では無いと思っているから・・・
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