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2015年2月26日木曜日

その日が来るまで

いよいよ三年生が卒業していく
何度か卒業式は経験しているが、担任でも無いのにこれほど寂しく感じることはない。
それは去年担任して、修学旅行などに一緒に行ったことにもある。
それよりもまして、日本史の授業での関わりが楽しかった。
今勤めている学校では、廊下などで会ったら挨拶をすることが当たり前になっている。
礼儀としてきちっとしてくれる生徒も多いが、本当に親しみを込めて挨拶をしてくれる生徒も中にはいた。
「先生 元気?」とか「ひさしぶり」とか、授業で会っているのに懐かしそうに言う生徒もいた。
また、私の姿を見ると、遠くからでも手を振って、挨拶してくれる生徒もいた。

まだ、進路がきちっと決まっていない生徒もいるけれど、大半の生徒は進路に向けて準備をしている。
たぶん生徒の気持ちは、もうそちらの方にいってしまっているのだろうと思う。
卒業式は、もう一度だけ気持ちをこちらに引き戻す日なのだろうと思う。
私は担任では無いので、卒業アルバムは持つことは無いのだけれど、一緒いとったクラス写真は手許にある。
また、去年のクラスの解散会でもらった色紙も大事に本立てに置いてある。
この歳になると、こうやって親しく関わる生徒はもう多くないと思う。
ひょっとしたら、もう担任をすることは無くて、最後になるかもしれない。

この頃は、生徒のような若い先生と話をする機会も増えた。
自分の昔の教師経験に耳を傾けてくれる先生もいて、嬉しいと思っている。
そろそろ、私自身も退職後の第二の人生に向けて、準備をしなくてはいけないと思っている。
息子や娘のような生徒たちが巣立っていって、寂しがっている場合では無いと思っている。
何年か後にあった時に、しょぼくれた爺さんになっていたら恥ずかしいからである。

 今の気持ちを歌に託します。小田和正の作品で「その日か来るまで」です。良かったら聴いてください。

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