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2015年7月20日月曜日

新しい我家の一員

我が家にまた犬を迎えた。
飼っていたトラという雑種犬が死んで2年経つ。
私は柴犬が欲しくて、ペットショップに見に行ったこともある。
しかし、家内は経済的な理由で最後まで渋っていた。
かつて、モモというメスのシェルティーを飼っていた。
30年近く前だが、3万円で譲ってもらった。
今は、ペットショップで10万円をきる犬はあまり見かけない。
雑種のトラを近所からもらったのは、経済的な理由ではない。
モモが血統書付きの犬として、頭も性格も良かったが、しょっちゅう病気をして、最後は病気で死んだからだ。
その点雑種のトラは殆ど病気にはならなかったが、頭も性格もあまり良くなかった。
次の犬は、日本の風土に馴染んでいて賢そうな日本犬の柴犬が、良いように思えていた。

まだ、経済的な余裕がない家計においては、経費の安い形をとらざるを得なかった。
そこで、ネットの「ペットのおうち」などで犬の里親に応募した。
そのネットにおいて、現在、飼い犬の置かれている現実に気が重くなった。
里親を募集しているのは、雑種が多いのはもちろんだが、名だたる犬種の成犬や、障害を抱えた幼犬。
殺処分を回避したいという、ボランティアの人の努力に頭が下がった。
その一方で、犬を商売としてしか考えていない人もいることも確かであった。
また、無責任な飼い主が多いことも、情けないことに思えた。
ペットブームの闇の部分を垣間見ることになった。

今回、迎えた犬は仮の名を「りく」と言った。
生後7ヶ月くらいで、すでに体重が11kgもあった。
ネットの大きな写真では可愛く見えた。
実は添えられていた最近の写真をしっかり見ていなかった。
ただ、幼犬を求めたのは躾のためで、可愛さではなかった、
実際会ってみると、ビーグルのかかった雑種らしいのだが、可愛い幼犬の域ではもうなかった。
野良犬になっていたのを岡山市の保健所に捕獲されたという。
今の時点ではボランティアの人が預かってくれているが、その人は他に犬を飼っておられた。
このまま飼い主がいなければ、殺処分しか無い運命だった。
その犬の人なつっこい行動からして、もとは飼い犬であったことが分かった。
大きくなってもてあましたか、猟犬として育てようとしたが不向きと分かったか・・・
とにかく捨てられたか、逃げだしたらしい。
人なつっこい反面、車におびえ、物を軽く投げただけですごく恐がった。
野良の時期に、余程怖い目に遭ったのであろう。
とにかく、この犬の命を助けたのは、献身的な「岡山から不幸な犬猫をなくす会」のボランティアの方だった。

我が家では名前を新たに、「クロ」と息子が名付けた。
私たち夫婦は子供のいない時代から、犬を飼っていたので、また元に戻った感じだ。
我が家の犬の第一の役割は、家族の運動不足の解消である。
どんなに疲れていようと、朝夕の散歩が待っているからである。
クロは殆ど鳴かないので、番犬にはならないと思う。
ただ、庭に犬が居るということで、少しは安心できる。
何よりも、仲間が増えて賑やかになった。
家内は以前から犬と一方的に話をする癖があり、既に始めている。
近所の殆どの犬は血統書付きの室内犬なので、庭飼いの最後の雑種と言うべきかもしれない。
庭飼いと言いながら、居間の側の縁台の上に寝そべっているので、室内と殆ど変わらない。モモもトラも、居間の側の小屋でずっとそうして暮らしてきた。

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