先日、自分の著書を生徒に見せるために、ネットで検索した。
我が目を疑った。
Amazonで中古で6056円の値段が付いている。
定価は3000円であり、おそらく絶版のためにプレミアが付いている。
新品の場合を3000円で受け付けているところもあれば、20000円の値段を付けているところもある。
在庫を多く持っているとは思えないので、出版社へ問い合わせしていないネットショップもあるのだろう。
私はこの本を出版するために、親族や学校厚生会から借金をした。
出版社から割り当てられた書籍を売っても、とうてい足りない額である。
一生に一度かもしれないと思って、新車に買い換えるのを我慢すれば良いかと思った。
当然、大学の先生のように授業で用いることは無いので、数多く売れるはずも無い。
ただ、公立図書館や大学などで購入して頂いているのは検索すれば分かった。
出版してから9年目で出版社の抱える在庫は無くなったようだ。
しかし、再版の打診も無いので、このまま絶版と言うことだろう。
再版が無いと言うことは、著作料も入らないということである。
そして、出版社とっても、割の良い書籍では無かったと思う。
私は次の出版にかかって、やはり10年近く経ってしまった。
借金も払い終わっていない状態で、同じような形で出版しようとは思っていない。
出版社と折り合いが付かなければ、最低、大学生協などでの自費出版とデジタル出版を考えている。
そうは言いながら、原稿が仕上がらなければ話にもならない。
とにかく、原稿を書く余裕が無いのが実情だ。
あまりにもやりたいことが多すぎる(反省)
世の中に原稿料を多く稼げる人がいる一方で、借金を背負ってまで出版するのは何故か。
いつも、家内への言い訳は
「多くの図書館が私の著書を置いてくれている。自分の本は何十年経っても価値を持ち続けてくれる」
その価値が、中古で6000円、新品で2万円なのかなとも思う。
500円の文庫本40冊分の価値を付けてもらったと思えば、幸せなのかな・・・
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