ビートルズのWhy don’t we do it in the road? は、スラングを使ってセックスの表現を用いていたとずっと解釈している。
ネットでは、ポールとジョンの確執を解説しているのだが、セックスの表現に関しては触れていない。
道ん中でも大ぴろっげで(セックスを)やろうぜ!
転じて正々堂々とやろうぜ!
こっそりセックスをしている他の動物を私は知らない。
類人猿の研究者から言えば、人間が他の類人猿と大きく違いとされるのが、セックスの秘匿性だ。
これは、一夫一婦制度には、有効な決まりで、特定の男性と女性にセックスが限定されて、成り立つ制度だ。
一夫多妻制でも、母系制度でも一人だけの相手ではないが、セックスは普通は人前ではやらない。
ただ、祭りの時や歓待儀式、戦闘下では、比較的人前でも行われたこともあったようだ。
このセックスの秘匿性は、売春にも有効だ、
猿の中には、セックスをした見返りに、食べ物をもらう雌もいるようだが、見返りを求めてセックスをしていないようだ。
比較的自由にセックスができる場合は、その価値も高くない。
ただ、特定の雄にしか認められない場合は、その価値は高く、熾烈な争いとなってしまう。
人間にとっても、特定の女性とのセックスの独占は大きな価値を持ってきた。
人は生活力のある男は、特定女性とのセックスを独占できたのだが、そうでない場合は、買春をせざるを得なかった。
だから、ローマの時代から売春は女性にとって大きな収入ともなっていたようだ。
売春・買春は夫婦や家族を築けなかったり、逆に家制度のしがらみから解放できる避難措置でもあったようだ。
ところが、現代の日本では自由なセックスが広がっていき、梅毒の感染も増えているそうだ。
無理にして結婚してまでセックスする必要が無いので、独身でも性欲は満たせられる。
また、経済的に余裕のないものは、ネット上でもエロビデオは氾濫して自慰によって性欲の解消が可能だ。
人類が営々と築き上げてきた家族は、オープンにされたセックスやVRセックスでも崩壊の危機を迎えているようにも思える。
まだ、堂々と人前では行われていないのだが、そのうち特定の場所限定で同性、異性を問わずオープンにできるようになるかもしれない。
その方が、ボノボのように平和に暮らしていけるのかもしれないが、未熟で産まれる赤ん坊にとっては大変なことになる。
誰の子か分からないのに、男は子育てを手伝わないだろう。
母系制では、子供の婆さんや母親の兄弟であるおじさんが大きな役割を果たしたが、それも現代では難しい。
親族や家族が崩壊した現代人の赤ん坊にとっては、セックスのオープンは非常に危うい。
話題にはなりにくいが、少子化の問題とも関連が十分考えられる。
0 件のコメント:
コメントを投稿