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2013年6月14日金曜日

残酷なコの字型建築

今勤めている赤穂の学校は4階建ての立派な近代的建築物である。
耐震工事も済んで美しい白い景観を誇っている。
ところが、この季節外れの猛暑の中で授業している私も、その授業を受ける生徒もその暑さに苦しんでいる。
普通教室や東側の特別教室は風通しが良くて、他の学校に比べても快適である。
海からやってくる風が、特に3階や4階では吹き抜けて心地よい、1階の職員室でも机上の書類が飛ぶほどの風が普段入る。
ところが、西側の3階にある地歴公民の特別教室は殆ど風が入らない。
南北に建っているので、風は廊下を吹き抜けるが教室には入らない。
私はプロジェクターを使って授業をしているので、部屋を幾分暗くせねばならない。
そこで、自前の遮光カーテンを使って風を通そうとしたが、効き目は薄い。
しかも、この特別教室にはエアコンどころか扇風機さえも無い。
昨日の5時間目の授業などは、生徒は「暑い、(普通)教室に帰りたい」と訴えるし、私は汗みどろになりながら何とか授業をやり遂げて疲れ果てた。
今日も午前中に汗を多量にかいたために、授業中軽い熱中症になり頭痛がしだしたので、その授業が終わると急いで水分補給を行った。

なぜ、こんな立派な近代建築物でそういうことが起こるのか。
コの字型で、しかも西側の北隅にあるからである。
東から来る風は、東側の校舎にブロックされるし、南からの風は窓からは入らない。
しかも、朝と夕方には日光が差し込む。
もし、幾分西側に校舎を振っておけば風も通ったであろう。
気温が30℃そこそこのころは、これでも問題は無かったのかも知れない。
しかし、近年は簡単に35℃を超えてしまう。
エアコンもなく、扇風機さえない教室でこの夏を乗り切れるのか不安である。

それじゃ、プロジェクターを使う授業を断念して、普通教室でチョークを使って授業をすれば良いのか?
それは長年積み重ねてきた私の経験を捨て去ってしまうことである。
画像や映像を用いての授業が私の真骨頂だと信じているからである。
しかも、小テストや演習では解答や解説が容易にできて便利である。
赴任して3ヶ月にして早くも大きな壁にぶち当たってしまった。
以前いた学校では遮光カーテンとパソコン用冷風扇を自前で用意して乗り切った。
この学校ではそれだけでは済まないような気がする。
いよいよ年貢の納め時なのかもしれない・・・

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