先日、畑のそばに咲いていたのを、私が二枝折ってきて、家内が活けた。
庭の白梅は、やっと数輪開きかけている。
散歩で通る道すがら、梅の咲き具合を見るのも楽しみだ。
山際のお寺の前の紅梅は、今が盛りだし、近所の家の庭の白梅はだいぶ咲きかけた。
桜が一斉に開くのとは違って、梅はかなり咲く日が違う。
観賞用の梅と、実を収穫する目的の梅とも様子が違う。
じつはうちの庭の梅は、実の収穫用の品種である。
臘梅も庭にはあるが、八重の花びらで香りはそれほど強くなく、咲くのも遅い。
今日は御津の綾部山の梅を見に家内と出かけた。
ここは週末は混むので、平日に休みが取れないと行けない。
4年間は特別支援学校にいた都合上、この時期に平日には休みが取れなかった。
今は普通校なので、テスト期間中に代休を取ることができて、家内も年休でつきあってくれた。
私の綾部山とのつきあいは、子供が幼児の頃からで、もう20年以上経つ。
子供らと弁当持参で来て、賑やかな山の斜面で食事をしたのを思い出す。
梅の幹もその頃よりもだいぶ太くなって、風格を感じる。
長い間寒かったせいか、咲き始めという段階で、山全体が色づくまでには到らない。
お客さんもそれほど多くなく、屋台の店も暇そうだった。
平日ということで、ご老人がほとんどで、寒さもあって子供連れは多くなかった。
高価なカメラと三脚をもって、年配の人たちが写真を懸命に撮っていた。
私も出かける前は覚えていたのだが、忘れてきてしまった。
家内の携帯で写した。
以前と違うと感じたのは、山からの風景である。
街の家が増えて、田園が減った。
そのかわりに、梺の菜の花畑が綺麗だった。
そして、犬連れの人が多いということである。
以前は子連れの人が多かったが、これも時代のながれだろう。
いずれ、私ら夫婦も孫ではなくて、愛犬を連れてくるのかもしれない。
以前来た時は暖かくて、梅ジュースを飲んだが、今日は甘酒を飲んだ。
ベンチに腰掛けて、瀬戸内海の景色を眺めた。
春の海というには、寒々しかったが、遠くの徳島まで見ることができた。
帰りは久しぶりに、大津のイオンタウンに寄ったのだが、いつも来る休日とは様子がまるで違う。
驚いたのは、男性の老人がたくさんベンチに腰掛けて時間を潰していることである。
確かに、家に居るよりも暖かく、馴染みの人と話もできるのだろうが、ボウーと座っている風景は少し異様である。
ただ、田舎では家に閉じこもって、テレビを見続ける老人が多いのだから、こうして外に出てくる方が健全なのかもしれない。
田舎ではしっかり歩けば、寒さも気にせず散歩で梅見ができるのだけれど、そういう人は少ない。
ダイエットで散歩と言うより、「梅見に歩いてくらー」と言った方が粋のように思えるのだが・・・
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