ページビューの合計

2014年6月1日日曜日

蛍で賑わう川

今年の蛍はどうか気になって、近くの小川に出かけてみた。
真っ暗な橋の方で人声がする。
近所の老夫婦と若い孫娘が蛍を眺めにやってきていたのだ。
促されて、橋の上から葦の茂った方を見ると。
蛍が乱舞している。
いつも、この風景を写真やビデオで残したいと思うのだが、そんな技術は持ち合わせていない。
他の地域のように蛍祭りを行って、皆で賑やかに眺めるのも良いのだが、知り合い同士で、今年の品評をするのも良い。

その近所のご主人に寄れば、灯りが多くなって蛍が減ったという。
ご夫婦の家はまさに川のそばになるのだが、防犯のため設置された街灯のために、蛍が減ったという。
言われてみれば、以前にはその街灯は無かった。
そもそも、街灯の光だけで、蛍の光は打ち消されてしまっていた。
若い人が村から出て行ったり、年配の人などが亡くなって時との数は減るのに、街灯は増えた。
蛍を見て大喜びする、子供たちはめっきり減ってしまった。
そう言えば、今日は校区の運動会であったのだが、児童数も減ってしまったと聞く。
皮肉なもので、村が寂れていって、蛍の数は増えていったようだ。
亡くなった方の魂だとすれば、納得のいくことなのだけれど。

視線を夜空に向けると、星はかすんでいる。
近所のご主人は地上の灯りで、天の川が見えないという。
私は「PM 2.5もとんでいるからね」というと
ご婦人と若い孫娘が笑った。
そのPM2.5をブロックする太平洋高気圧が張り出して、満天の星が輝く頃には、蛍の季節も終わっているだろう。
地上の星と空の星を両方眺められる日は、この季節でもきっとあると思うけれど・・・


0 件のコメント:

コメントを投稿