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2014年6月15日日曜日

歌の持つ力

私は今夢中で歌の練習をしている。
夜中でも部屋を閉め切って、YouTubeから流れる演奏に沿って、歌詞カードを見ながらギターを弾き、歌っている。
キーは最初E♭、それから転調して半音上がり、もう一度一音転調するので、一番高い音は上のシのフラットでまともな声が出ない。
それでも、練習を重ねるうちに少しずつ、声が出つつあるが、まだ満足いくものでは無い。

今回は文化祭に職員ユニットととして、有志として出演するつもりで練習している。
一緒に演奏するのは、今年から本校に赴任された先生で、部署が同じでピアノの経験者である。
今回の曲は、私が候補に挙げた中で、彼がこれだと決めた曲である。
一応オーディションがあるので、それに向けて半月前程から取り組んだ。
その若いW君は小さい頃からピアノを習っていた、大学時代にはバンドを組んでいたのだが、楽譜が無いと演奏できない。
私は楽譜はほとんど読めなくて、耳コピーをしてギターコードを見ながら演奏する。
最初はほとんどまともに、二人で合わせることが出来なかった。
お互いに自宅での練習を積み重ね、勤務時間もとっくに過ぎ、クラブの練習が終わった後で音楽室を借りて練習をした。
やっと、昨日の金曜日には、そこそこ聴けるようにはなった。

今回は、可能なら前奏や間奏で使いたいと思ったハーモニカを買って練習もしている。
クロマティックハーモニカの手頃なのをネットで購入したのだが、演奏はかなり難しい。
最初の出だしは半音上げたポジションでの前奏で、間奏は半音下げる。
息づかいが反対になるし、一番低い音がなかなか出せない。
本番で使えるかどうか分からないが、少しずつ吹けるようになっているので練習していて楽しい。
ギターも始めは座って演奏していたが、声を出すために立って演奏する練習もし始めた。
コードも転調が二回あるために、なかなか憶えきれないが、徐々に上達している。

夢中になって練習をしているうちに、今まで感じていた憂鬱な気分が無くなっているのに気がついた。
仕事に追われて、自分がやりたいことが出来なくて、腐り気味であったの気持ちに変化が生じた。
好きな歌なら、どんなに忙しくても時間を作って練習する。
人によっては時間が無くて、音楽などやれないと言うが、それはそれ程音楽が好きでは無いのだと思う。
確かに、何度も同じ曲を繰り返し練習をするのは、うんざりする時もあるのだが、徐々に思うような演奏が出来るようになるのが楽しい。
何よりもひとりでやるのでは無くて、音楽が大好きな人と一緒に演奏できるのも楽しい。

今回演奏するのはYou Raise Me Upで、Josh Grobanの演奏を手本にしている。
多くの人がカバーしているこの曲は、Celtic Womanのものを、荒川静香がスケートで用いて有名になった。
「あなたの励ましがあれば、私は強くなれる」という内容の歌なのだが、私はこの歌を演奏することで強くなれるような気がする。
考えてみれば、歌が好きな母親の影響もあって、歌は幼い頃から大好きだった。
歌を忘れた時は、ほんとうに危機的な状態だった。
どんなに辛い職場でも、歌を通して楽しめる仲間が出来た。
私にとって、You raise me upのYouとは歌で有り、その仲間である。

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