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2019年3月22日金曜日

娘の誕生日

娘は3月に生まれた。
生まれた日のことは、昨日のように憶えている。
明け方に家内が産気づいて、急いでかかりつけの産婦人科に連れて行った。
満月の綺麗な夜だった。
まだ、息子は2歳で、眠っていたので、そのまま寝かしておいたのだが、帰ってくると玄関に立って待っていた。

私は娘の誕生日のことは、気にはしていたのだが、過ぎてから家内がメールを送ったと言われるまで忘れていた。
その代わり、このところどういうわけか、娘の夢をよく見ていた。
朝のNHKドラマの「まんぷく」では、夢枕や夢をよく使うが、夢はその人の情緒を描くのに適している。
いつも、自分の若い頃と比べて娘のことを考えている。
それが、夢の形で現れたのだろうと思う。

自分は娘と同じ年の頃は、親のことを殆ど考えていなかった。
娘は既に就職して自立しているが、私は不安定な状況だった。
自分のことを何とかすることで、精一杯で親のことを考える余裕さえ無かった。
おそらく、娘も仕事や生活のことで、親のことを思う余裕が無いのだろうと思う。
そのころ私の親は、不安定な状況の息子を心配していたのだろうと、今更思う。
これは、私が娘を心配しているのと同じである。
この繰り返しが、家族というものなのかもしれない。
誕生日は、生まれた本人よりも、生んだ親を思う日だとよく言う。
この年になって、それが分かるようになったのだから、ずいぶん身勝手な人間だなと反省しきりである。
娘は私よりも早く、それに気づいて欲しいとは思うが、私の娘だから・・・

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