私は65歳なので、れっきとした高齢者だ。
最近は65~74歳を准高齢者とか前期高齢者というそうだが、高齢者には違いない。
本来なら敬老の日の対象となるべき立場なのだが、全く縁が無かった。
孫のいない高齢者には、敬老の日は無関係なのかもしれない。
そういえば、敬老の日の前日に家内と回転寿司に行ったのだが、若い夫婦の家族や年頃の孫と一緒のお年寄りが目立った。
私も孫がいれば、こういうところで腹一杯食べさせてやりたいと思いつつ、いつものように夫婦で1皿に2つ乗った寿司を1つずつ分け合って食べた。
小食の家内だが寿司だけは私と同じくらい食べるので、色んな種類のネタの寿司を食べるためにそうしている。
翌日の敬老の日は、昼は少し足を伸ばして、道の駅の十割そばを家内と食べに行ったが、私たちのような老夫婦や一人だけの老チャリダーが目立った。
敬老の日だから値段を割り引いてくれればありがたいのだけど、それも無かった。
ということで、この三連休は全く敬老とは無関係だった。
高齢者に対して、ネットやテレビで色々と話題にされている。
そもそも、年齢だけでくくってしまうこと自体がもう時代とは合っていない。
現役で仕事している人もいれば、年金暮らしの人もいる。
資産があって悠々自適の人もいれば、浮浪者もいる。
高齢者で無い人との違いは、年金をもらう資格があることくらいかもしれない。
家内は少し年金が出るようになったが、まだ働きたいと言っている。
たぶん、専業主婦が長かったので、もっと働いていたいと思っているのだろう。
私は、ブラックな教師を長年続けてきたので、もう、賃労働はしたくないと思っている。
しかし、金にはならないけど、やりたい仕事や作業は山ほどあり、暇を持て余すどころではない。
以前、沖縄のご老人がかなり高齢になっても、キビ畑でしっかりと鍬を持って働いている姿を見て、こういう人になりたいと思っていた。
今日の朝のテレビで玉川徹さんが、日焼けが嫌で農作業はしたくないと臆面も無く言っていた。
私は空調服で上半身を覆い、麦わら帽子にサングラスをかけ、防虫ネットで顔を覆っているので、あまり日焼けしない。
水泳部の顧問をしていた時は、おなかと手と足の裏以外は真っ黒だった。
だから、足が白いのがなんか恥ずかしいが、朝の散歩では上はランニングだが下は短パンでその下にはスパッツをはいている。
猛烈な暑さ対策以外の目的は日焼け防止では無く、蚊、ブヨ、蟻、マダニなどの虫に刺されるのが嫌だからだ。
玉川さんも日焼けを理由に農作業を嫌うなら、私と同じ格好で顔も日焼け除けをすれば良い。
ただ、1年に一度しか着ないのに空調服を買うのはもったいないので、こういう人のためのレンタルがあれば良いのかもしれない。
因みに私は家で机に向かったり、ドライブに行く時のための、真横に穴のついた空調服も手に入れて使っている。
そうすれば、冷房を強くしなくて済むので、省エネになるからだ。
有機農業を本格的に志す者としては、高齢者扱いとは無縁で、村の草刈り作業では若い者には負けてはいない。
また、元マスター水泳選手としても、Free50mを1分サークルで泳いで、年下スイマーには負けずに頑張っている。
と言いつつ、血尿を出して膀胱癌検査をしたのだから、無理はできないとは思っている。
高齢者として敬われない時代だからこそ、健康に留意して病院にかからないようにせねばならない。
高齢者として自覚して自分の身体をいたわる養老が必要なのだ。
子や孫に回転寿司に一緒に行ってもらえそうにない高齢者は、自分たちの力で長く通えるように健康管理せねばならない。
むかし、かぐや姫の歌「あかちょうちん」に「月に一度の贅沢」として、お酒を上げていたが、私らにとっては回転寿司で、その日が敬老ならぬ月一の養老の日なのだ。
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