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2013年11月28日木曜日

ロックが救いだった

NHKの「病の起源」第3集は「うつ病」であった
人類は進化の過程で「うつ病」原因を得たのだが、「平等」であることで未然に防いだという。
しかし、文明社会は格差をますます広げている。
学校こそ格差を助長する場所であることは疑いない。
そんな中で、うつ病にならずに済んでいるのは、格差を広げる競争の中にも、平等を作り出す仕組みがあったように思う。
受験勉強と関係のない授業もそうだし、クラブや学校行事がそうだろう。
私は進学結果が絶対の学校に中学・高校にいたので、その悲劇も知っている。
ただ、当時は現役の上級生が自殺する意味が、あまりよく分かってはいなかった。
文学青年よろしく「死への憧れ」と解釈していたようにも思う。

当時の私は、満たされない気持ちで勉強への意欲を失わせていった。
そんな中で夢中になれたのはロックであった。
どんどんと成績が落ち込んでいく中で、唯一の救いがロックであり、バンド仲間だった。
文化祭でのステージは唯一の見せ場でもあった。
同窓会で、東大に行って、弁護士になった同級生がもう一度聞きたいと言ってくれた時は、本当に嬉しかった。

大学受験を失敗したときには、もっと勉強もまじめにやれば良かった後悔した。
しかし、考えてみれば自分の器としては、精神的に何とかロックで持ちこたえていたようにも思える。
大学院に進むときも、ただもっと研究を続けたいという一念であった。
しかし、「生活」のために「良い論文」を書かねばならないという現実の重圧に、自分を見失ってしまったように思う。
その時にはロックに代わるものはなかった。
今は教師として生徒の「現実」の「受験」に立ち会わねばならない。
そんな中でも、時々ロックを口ずさんでいる。
それは、昔のように自分を見失わないためでもある。

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