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2013年12月21日土曜日

あとひとつ


今年ももう終わろうとしている。
色々のことがあったけれど、一番印象に残っているのはこの曲との出会いだろう。
これは私が担任しているクラスで、全校上げてのクラス別合唱大会に臨んだ時に生徒が撰んだ課題曲だった。
残念ながら決勝には残れずに、悔しさや反省点だけが思いとして残った。。
そして、あれだけ一生懸命練習したのに、その行事が終わり時が過ぎるとすっかり忘れてしまっていた。
ところが、楽天イーグルスが日本リーグで優勝してテレビなどで流されると、また思い出した。
今は毎日のように家でギターの練習をしている。

この曲に出会うまではFunky Monkey Babysの曲を聴くことはなかったし、生徒の前でフルネーム言って笑われた。
自分たちがサザンオールスターズをただのサザンというように、ファンモンとしか言わないということを初めて知った。
練習している時はただ、学年で撰ばれて決勝で赤穂のハーモニーホールで歌ってもらいたいと言うことしか考えていなかった。
ただ、歌詞の内容はなかなか良いことは感じていた。
自分で練習し始めて、この曲は川村結花とファンモンの共同作品であることが分かった。
川村結花は「夜空ノムコウ」で良い詞を書くなと思っていた。
彼女を直接知っているものが身内にいたので、がんばって欲しいと思っていた。
この曲で彼女の実力が本物であるように思えた。

この歌詞の中で一番惹かれたのは

熱くなって無駄なんて言葉 聞きあきたよ
もしもそうだとしても 抑えきれないこの気持ちを 希望とよぶなら
いったい 誰が とめられるというのだろう

青年の微妙な心理描写の中で、格好悪くても前向きに生きていきたいという気持ちが伝わってくる。
私は既に五〇歳代半ばで、生徒とは親子以上の年齢差があり、その距離はなかなか埋められるものではない。
それでも、好きな音楽を通してなら、同じように熱くなれることを感じている。
文化祭では私自身は舞台でDesperadoを歌ったのだが、生徒より我々大人の方がDesperadoであるように思えてならない。
目先の景気に本質を見失っている我々大人の方がDesperadoである。
これからを担う若い人は、「あとひとつぶの涙とひと言の勇気」で願いをかなえようとがんばっている。
そんな若い世代を見て、我々大人にはWhy don't you come to your senses(正気に戻れよ)と言うべきなのかもしれない。
そんな一年でもあった。

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