テレビ東京系列の路線バスの旅は、シリーズの途中から見始めたので、最初の頃は知らない。
このところ総集編があって、見ていると播州赤穂や上郡にもシリーズ1の第4弾で登場していた。
ウィキペディアによれば
3日目、兵庫県赤穂市槙から岡山県備前市福浦峠の間はバス路線がなく[24]、タクシーを呼んだものの、配車場所を間違われたことにより到着が遅れたが、福浦峠から乗車するバスの発車時刻には間に合い事なきを得た。また播州赤穂駅から乗車したバスを降りた居村バス停からタクシーを配車した槙バス停の間は徒歩で移動したが、このとき根本はヒールを履いており、長距離の徒歩に不安を感じた太川がバス乗車前にスニーカーを購入してあげる一幕があった。
とある。
どの地名も地元の人でも、位置関係が分かりづらいと思う。
因みに福浦峠は県境であり、赤穂市と備前市の境でもある。 だいたい、槙は私の生まれ故郷の鳥撫の隣の村で、両方併せて鷆和(駅名は天和)となる。
残念なことに最近殺人死体遺棄事件で有名になってしまった。
実は小学生の頃に祖母に連れられて、祖母の実家のある福浦に行ったことがある。
その時も、バスは槙までしかなくて、槙からの坂道を登って峠まで行き、峠から山道を通って祖母の実家に行ったことがある。
福浦には備前福河駅というJRの駅があるが、同じ赤穂市にありながらバスは行っていなかった。
福浦と槙の間には峠があり、徒歩で学校に通うのは大変だったので、私が小学生の頃は福浦の小学生は電車で赤穂小学校に通っていた。
遠い昔の記憶を呼び戻してくれるのも、この番組の魅力かも知れない。
自家用車やJR、高速バスを使えば難なく行ける所を、あえて路線バスを用いる。
路線バスは県境などで人の行き来が途絶えることも如実に教えてくれる。
また路線が変更されたり無くなったりして、時代の移り変わりと共に、人の行き来が変わっていくことも教えてくれる。
かつて中学生の頃は赤穂駅経由で有年行きのバスが御崎から出ていて、車掌さんも乗っていたが無くなった。
そういうような地元の事情も番組には所々で垣間見ることができる。
そして、今は鉄道の駅ではななくて、病院や空港が路線バスの中継地点となっているのも時代を感じさせる。
番組配役上の魅力は、レギュラー2人とマドンナとの人間模様だろう。
私はやはり蛭子さんのキャラが予想不能な路線バスの旅とぴったしだと思う。
当然それを軌道に乗せる太川さんの役割は重要だが、最近のZと比較すると蛭子さんの存在感の大きさを感じさせられる。
我が儘、失言、暴言、地元の特産品に媚びない食事、下着もあまり持ち合わせない不潔さ、友達にはしたくないタイプだが画面上では魅力はある。
下準備のできすぎた旅番組にはない魅力の真骨頂である。
また、マドンナも体育会系の人物を使っていないのも、親近感を持たせるための計算だと思う。
そこいらのおじさんやおばさんが普通に登場して、安上がりな民放ならではの新日本紀行を作り上げているように思える。
0 件のコメント:
コメントを投稿