私が一番親しくしたのは、やはり一緒にロックバンドを組んで活動した仲間である。
バンドは同じ学年だけでなく、一年上の上級生や一年下の下級生とも組んだ。
完全に固定していたわけで無く、いつも一緒に活動したのはベースのHiro君だった。
Hiro君とは中学校3年生の時から、一緒に練習をしていて、予備校まで一緒だったが、彼は早稲田大学に入ってから活動は別になった。
結局二人とも、音楽の道には進まず、文系の研究分野へ方向転換した。
彼はおとなしいタイプで、こういう同窓会には殆ど顔を出してくれないし、名簿にも名前を載せなかった。
そして、だいぶ前から全く音信不通になってしまった。
高校一年生の時は、私らコンビと、もう二人の同級生が野外ステージに立ったが、まったくだめで、聴いてくれた人も殆どなかった。
高校2年生の時は、一年上の上級生4人に私らコンビが加わり、体育館ステージに出て、この時は非常に盛り上がった。
因みに私は同じ赤穂の1年上の上級生のSukeちゃんと仲が良かった。
彼はエレキギターが非常に優れていたし、音楽性も高かったが、悪いことも良く教えてくれた。
この時に一番力を入れたのは、バンド名にもしたBeatlesの”Helter Skelter”で、吹奏楽部に属する先輩Tさんがサックスをアレンジして迫力を出した。
そして、Hiro君(Ba)、Sukeちゃん(Eg)、Y君(Dr)と私が組んで、朝日放送ラジオのヤンリク「キダタロー、ミキサー完備、スタジオ貸します」に出演した。
今回の同窓会ではそのY君に久しぶりに会った。
彼は元々どちらかというと、サッカーが専門で、医者になってからは日本サッカーチームのドクターにもなっていた。
今回受付で、いきなり声をかけられた。
彼はサッカーをしていて故障して、手足が麻痺したので、リハビリもかねてドラム練習をしているという。
新築した家には、その練習部屋もちゃんと作っているという。
残念ながらその自宅は神戸なので、一緒に活動するには遠すぎるが、私も負けていられないと刺激になった。
そして、こちらも声をかけられて気づいたのが、同じ赤穂出身で別のバンドで活動していたS君である。
彼は今は山口県で医者をしているが、しっかり音楽も楽しんでいる。
彼とは音楽の趣味や、友達関係が違っていたので一度も一緒に演奏はしていない。
ところが、今回意外なことを聞かされた。
彼が今はまっている音楽は、 CSN&Y(クロスビー、スチル、ナッシュ、ヤング)だという。
そのきっかけを作ったのが、レコードを聴かせてあげた私だというのである。
CSN&Yは高2の時の体育館ステージで、"Teach your children"をSukeちゃんとハモりながら歌った。
彼は高校の頃はQueenのフレディー マーキュリーに似ていて、曲も好きだったから、ずっとQueenのファンだと思い込んでいた。
彼から見せられたのは、スマホに写されたグレコのレスポールを持った孫の姿だった。
彼も医者を続けながら、音楽を愛し続けていることがよく分かった。
もともと、彼は勉強一筋だったのだが、一度病気をして入院してから変わったと思う。
同級生の多くの仲間は、勉強だけでなく、スポーツや音楽を友にしていた。
それが過ぎて、大学受験に失敗した者がここにいるけれど・・・・
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