今日の朝の散歩は、日曜日ということで、いつもと違うコースを歩いた。
実は、クロと散歩するようになるまでは、家から南に向かう平坦なコースがいつもの散歩コースだった。
このコースは山際や田んぼの中の道を歩いて、千種川の土手あたりまで行くコースで、途中に高田小学校もある。
高田地区の中心部であるので、けっこう近隣の人も散歩やジョギング、サイクリングを楽しんでいた。
クロはそういう人や他の犬に過剰に反応するので、そのコースは避けるようになったのである。
日曜日は気分的に余裕があるので、昔からのそのコースを散歩した。
このコースを歩くと、子供と一緒に散歩したことや、ジョギングをしていたことのことを思い出す。
30年ほどの記憶が風景と共に刻まれている。
自分の育った赤穂の自宅付近は、どんどん風景が変わってしまい、昔の記憶を思い出させるものは少なくなった。
しかし、今住んでいる上郡の自宅付近はあまり変わっていない。
そのあまり変わらない風景の中で、歳がいって変わっていっているのは自分である。
そして、よく出会った年配の方とも会わなくなった。
また、散歩に連れている犬もクロで三代目である。
子供と歩いたことよりも、犬と歩いたことが当然多い。
一代目のモモ、二代目のトラとの散歩のことも思い出す。
クロは今までの犬と大きく違うのは、溝や川に飛び込むことである。
今日も用水路で泳いだ。
普段と違う散歩をして戻ると、同じくらいの時間を歩きながら、いつもより長く感じ、違う気分にもなった。
散歩の後はいつもの農作業をして汗をいっぱいかき、早めの昼食を摂った。
午後から少し昼寝をして、考古博物館に家内と出かけることにした。
雷の音が遠くで鳴って、いつ降り出してもおかしくはなかった。
播磨町にある県立考古博物館では、「壱岐の古代文化」の特別展をしている。
博物館近くは晴れ渡っていて暑く、車を駐車場に停めて足早に館内に逃げ込んだ。
展示の規模が小さいので、伝わってくるその時代の様子も少ない。
何より、子供にも分かりやすくするために、マンガ風に説明の絵を描いているのだが、それが却って古代のロマンを打ち消していた。
これからの展示は親しみやすさの方が優先されるのだろう。
私にとって一番役に立ったのは、石器の展示だった。
最近文献を読み込んで、やっと石器や土器の種類などが、区別できるようになってきた。
ただ、文献での写真や図では、その大きさなどがイメージしずらかった。
どうしても、石器は大きく、土器は小さくイメージされるのだが、実物はそうではなかった。
また、ナウマン象の狩猟の再現した旧石器人の手に持つ槍には石器が付いていないのが前回来た時から気になっていた。
現実に象を狩猟する時は、木の槍の先を尖らせるだけで十分だったのだろう。
それなら旧石器時代の遺跡でも、石器が見つからなくても納得がいく。
最後に家内と壱岐の観光案内のビデオをロビーで見たが、壱岐の魅力が伝わってきた。
自分の関心はどうしても南西諸島に向いているのだが、壱岐や対馬にも行ってみたいように思えた。
ビデオを見て、少しは壱岐に行ったような気分にもなれて良かった。
前回は渋滞を避けて迂回したため時間が非常にかかったが、今回は太子・姫路バイパスと明姫幹線を使って、行きも帰りも一時間足らず済んだ。
駐車料金も200円であるし、割引入館料も二人で300円であった。
図書の利用だけなら、入館料も要らないようだし、夏の暑い時にはもってこいの場所かも知れない。
0 件のコメント:
コメントを投稿