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2018年3月17日土曜日

知らぬ間にしていた涙活

先日(3/11)、「健康カプセルゲンキの時間」で涙活を特集していた。
「ストレスは現代人の多くが抱える、万病の元。実は、そんなストレスを解消する驚くべき方法がある。
その名も「涙活」。涙を流す事でストレス解消になる。」
と解説している(http://hicbc.com/tv/genki/archive/180311/)が、ネット上には涙活に関する記事がいくつもある。
私には初めて知る情報で、非常に新鮮だった。
私たちの世代は「涙君さよなら」が流行った時はまだ幼かった。
父親からは「男なら、歯を食いしばって泣くな!」と言われて育った。
そして、河島英五の「酒と泪と男と女」をことあるたびに歌った。
男は酒で女は泪というのが常識の世代でもあった。
今でも、テレビなどで男性が泣くことに対して一般にはあまり良い評価は受けていない。
ただ、昔よりは男の泪にも好意的になったと思う。

以前ブログでも書いた「パッチアダムス」https://kiontgm.blogspot.jp/2014/03/blog-post_9.htmlでは、笑いの効果がテーマだった。
しかし、私はこの映画では毎会泪していた。
何度も何度も生徒に見せるたびに、同じシーンで泣いていた。
知らぬ間に涙活していたようだ。
教壇を離れた今年は、生徒に見せる機会が無いので涙活ができていない。
たぶん、いくつかのドラマで泪を流しているだろうとは思うけれど、これと言って思い出せない。
ただ、私は泣きたい時には、ひとりギターを弾きながら酒の力を借りて歌を歌う。
滅多に歌うことは無いが、ゴスペラーズの「永遠に」は涙無くしては歌えない。
二十歳にして亡くなった姪を思い出す歌だからである。
以前、その父親である弟と飲んでいる時にカラオケで歌ったら、弟が号泣してしまったのでそれ以来は弟の前では歌っていない。
姪の大好きだった思い出の曲で、葬式の時もずっとかけ続けられていた曲だからである。

また、「涙そうそう」も涙が出てしまう。
娘の友達が幼くして亡くなった時に、それを偲んで小学校の卒業式で同級生児童によって歌われたことを思い出すからである。
こういう哀しい思い出で涙活するよりも、感動的なシーンで涙活する方が良いとは思う。
ただ、健康番組でも涙活に使われていた映像も、哀しさを含む感動話だった。
涙が出る感動は哀しさを乗り越える、または懸命に乗り越えようとしていることでこそ感動があるのだろうと思う。
「笑う門には福来たる」と漫才や落語で笑って健康を手に入れることも良いだろう。
パッチアダムスも笑いによって患者を癒やそうとした。
でも、哀しさを受け入れて泣くことも大切であることが今回初めて分かった。
男にとっては恥ずかしいと思っていた泪も、酒の代わりに親しむべきものなのだろう。
「泣いて泣いて ひとり泣いて」は、女性だけのものでは無いと思う。
と言いながら、私は生徒の前で良く泣いていた・・・・






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