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2018年7月9日月曜日

梅雨末期の豪雨

この数日の豪雨はかつて経験のないものだった。
集中豪雨としてある地域が、未曾有の災害に見舞われることは以前にもあった。
新聞では同時多発と表現していたが、西日本全域が影響を受けた。
いずれ科学的な検証がなされるだろうとは思うけど、明らかに危機的時代が訪れたように思える。
これまでずっと地球の温暖化によって、海洋水が深層部まで温められていることが報告されていた。
その巨大な熱エネルギーが、太平洋高気圧として、また台風として襲いかかっているように思えてならない。

この災害報道の中、オウム真理教死刑囚の死刑執行のニュースが流れた。
私は地下鉄サリン事件と阪神大震災を重ねて思い出すことが多い。
天災とテロという社会不安が同時に起きた年のように覚えている。
7人もの死刑囚が同時に刑の執行というのは、ある意味で怖さを感じる。
なぜ東大や京大というような最高峰の大学を出たエリートがテロ集団になったのか?
その闇の部分が伏せられたまま、闇に葬られていくような気がする。
今回は執行されていないが、この事件に関わる戦後初の東大出の死刑囚が、県内の高校の卒業生だけに人ごとに思えない。

今日、村の会合で隣に座っていたある人が、京都大学のネームの入ったシャープペンシルを見せて自慢した。
孫が京都大学に在籍しているという。
私は自分の甥が京都大学を卒業して今はパイロットをしていると言うと、そう言う所に就職できたら良いけどと口を濁した。
そこで、オウム真理教の死刑執行の話を持ち出すことになってしまった。

かつて大阪大学出身の私の弟は、新興宗教に凝っていたた時があった。
そのことが元で、しばらく関わりを無くしたこともあった。
私には理系の基礎工学を出たエリートが、信仰心を厚くするのが理解できなかったが精神的に追い詰められていることは感じていた。
私は村落調査で呪術やシャーマニズムの世界に触れる機会が多かったけれど、自分では信仰しなかった。
母方の祖母がよくそういう話をしていたので、自然に受け入れられたが、自らその世界にのめり込むことはなかった。
ただ、科学的根拠に基づいた地球環境の最終段階は信じている。
人類文明と地球環境の折り合いがつかない現代の不安は皆が抱えていると思う。
まさしくこの豪雨はその不安をさらに強くしたように感じる。



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