ページビューの合計

2018年11月18日日曜日

千種の水くみ2018年秋

何とか今日(11/17)は雨が降らなかったので、千種に水くみに行った。
上郡の我が家の方は、これから紅葉が本格的に始まるという段階だが、千種の方では本格的に進んでいる。
途中でも紅葉祭りの幟を見かけたりもした。
落ちない城で有名な「白旗城祭り」は、来週の23日である。
きっと、来週の土曜日は大勢の人で賑わうのだろうと思いながら通り過ぎた。
家内が道沿いに見える銀杏の木の色づきが意外と遅いと言う。
確かに家の近所のより遅いようにも思える。
これは以外と川沿いの方が暖かいのか、それとも種類が違うのかわからない。

千種にに近づくにつれて、紅葉も色濃くなっていった。
千種高校では、部員らしき球児が4人だけでバッティング練習をしていた。
いつもながら、淋しげな校庭である。
このところ水くみ場で、殆ど他に汲む人と出会ってなかったのだが、今回は軽トラックが止まっている。
老夫婦が二人で水汲みをしているのだが、軽トラが横付けにされていて近くに止められない。
そこで、縦に止めてもらうように頼んで、こちらの軽トラも並べることができた。

この老夫婦は福崎から来たそうで、ホースを持っているのだが、つなぐことができずに、手で運んでいた。
距離からすると、あまり変わらないのかもしれないが、福崎からと言うと、市川、夢崎川、揖保川を通り越して千種川の上流に来たことになる。
なぜ、ここまで来るのかと聞くと、以前知り合った大学の先生が、ここの水汲み場が一番水質が良いと言ったからだという。
我が家と同じく、水質にこだわって、何年も通い続けているらしい。
かなりのご高齢で、お婆さんは階段を降りるのも、怖々であった。
しかも、自動販売機の操作もうまくこなせず、家内が手伝ったり、最後は100円硬貨を販売機に忘れて、お爺さんが持って気がついて持って帰る始末である。
そんなご高齢でも、ここに来るのが楽しみなのだそうだ。

この福崎のご夫婦が帰った後すぐに、別の老夫婦がやってきた。
さっきのご夫婦に比べると若いが、そこそこ高齢の方で高砂から来たという。
ここの水の自動販売機は2つ吸水口があるのだが、一つがどうも硬貨が貯まりすぎて使えない。
家内が管理者の連絡先に電話したら、一人は相生に出かけており、一人は山に登っていてすぐには来れないという。
仕方ないので、私たちが済むまで待ってもらった。
硬貨が詰まるのは、販売機の管理がいい加減になっているのか、それとも人気が意外と高くなって管理が追っつかないのかわからない。
それでも、こうしてひっきりなしに汲みに来る人に出会うのは、結構、根強い人気があるように思えた。
人気が出すぎて、待たされるのも困るが、人気が無くて維持管理できなくなるのも困る。
なんせ、ここの水の水質検査に、結構、多額の金がかかっていると聞いた。

今は、金さえ出せば、この頃は良い水を簡単に手に入れることができるようになった。
重い水を運んだり、遠くまで出かけていくのは、若い人にとっては時間と労力の無駄に思えるのかもしれない。
しかし、私たちには福崎から来た老夫婦と同じように、汲みに来ること自体が楽しみにもなっている。
子供が小さい頃は一緒に来て、帰りに南光町のひまわりの館で、力うどんを食べる楽しみもあった。
千種の道の駅で、特産物を買うのも一つの楽しみだ。
しかし、何よりも楽しみなのは、千種川沿いの素晴らしい景色なのである。
帰りの道沿いの山は、紅葉に染まり、山を絨毯で覆ったみたいだった。
重い水容器を運び入れる苦労が待ってはいるが、体が続く限り続けたいと、いつも家内と話している。


0 件のコメント:

コメントを投稿