昨日は出張で西宮に出かけることになった。
前もって、行き先はネットで調べておいた。
阪神香櫨園駅から歩いて23分と出ていた。
最近は車を使うことが多く、ナビやスマホなどに頼るので、目的地には比較的楽に到着できる。
私は持ち歩いているのは、ガラホやタブレットなので、歩きながら地図を見ることは難しい。
前もって、ネットの地図をプリントしてから出かけている。
しかし、駅に着くと、まずどう進むか不安になってしまう。
今回の出張は目的地に18時につく予定のもので、夜道を帰ることも考えて歩かねばならない。
香櫨園駅から外に出ると、地図には無かったオアシスロードというのが、すぐ目の前にあった。
幹線道路はそばに見えなかったので、そこをとりあえず歩くことにした。
このオアシスロードは夙川の土手沿いにある道で、バイクや車の乗り入れ禁止となっており、歩行者や自転車に乗る人が利用しているようだ。
道はきれいに整備されており、松の大木や桜の木がたくさん植えられていた。
ベンチも所々に設置してあり、市民が憩えるように配慮されている。
ネットのマップのルートとは違うが、目的地のそばにある道と確認できたので、歩いて行くことにした。
多くの仕事帰りの人や、学校帰りの人が行き交っている。
まさしくオアシスと名付けられるとおり、都会のコンクリート沙漠の中の自然公園である。
かつて、名古屋にも東京にも住んだことがあるが、これほど川の土手沿いが整備された道路公園は見たことが無い。
京都は明らかに観光目的のこういう道路はあるが、ここでは日常の通勤や通学にたくさんの人が用いているようだ。
だから観光名所らしきものは殆どなくて、そばに図書館や郷土館があるだけのようだ。
私はとりあえず目的地を見つけておいて、コンビニで軽い弁当などを買って、この河川公園で食べることにした。
学校帰りの中学生などが多く行き交うので、それを避けるように土手の途中にあるベンチに座って、弁当を食べた。
もう、すでに暗闇が迫っており、紅葉した木々が幻想的な雰囲気を醸し出している。
薄ら寒いので、ゆっくりと食べているわけにはいかず、早々に食べて、図書館に向かった。
時間までに少し時間があったので、そこでしばらく雑誌を読んだりして過ごした。
そういえば、以前にこの夙川の桜の話は聞いていた。
満開の時期は多くの人で賑わうようだ。
華やかな春とは違い、暮れなずむ晩秋の夕暮れも趣があって良いものである。
遠く西宮まで行かねばならない出張で、当初は気が重いものではあったが、このオアシスロードのおかげで、ちと気も楽になった。
ただ、帰りのラッシュを経験したので、こういうところに住みたいとは思えなかった。
整備されていなくても、村全体が自然公園のような暮らしの方が私には合っているようだ。
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