11月12日
今日、クロと朝に散歩をしていると、我が村の上空に三羽の大きな鳥が舞っているのが見えた。
よく見てみると、コウノトリだった。
10月半ばに見かけたことは聞いていたし、先日それらしき一羽が池にいるのを見かけてはいた。
こうしてしっかり目撃できたのは昨年以来だが、昨年はすぐにいなくなってしまった。
コウノトリがやってくると、追っかけも必ずやってくる。
田んぼの狭いあぜ道に、大きな四駆を停めて双眼鏡で観察している人がいた。
また、近隣の人も軽トラで望遠カメラを持って撮影している。
まさしく、人寄せコウノトリである。
散歩の時に楽しみにしているのは、岡山飛行場に着陸するために低空飛行をする飛行機を見ることだった。
このまま、コウノトリが居続けてくれたら、毎日の散歩の楽しみがもっと増える。
そして、コウノトリ見物の人も増えて、村に少しの賑わいができる。
ただ、ゆっくりと餌を食べさせてやりたいと思うので、望遠のないカメラで近づいて写真を撮ろうとする人は困りものである。
たいがいは高圧電線の鉄塔の上で休んでいるのを見かけるのだが、たまに田んぼの中や行けに降りてきて餌をついばんでいる。
夕方にクロと散歩に出かけた時も、降り立ったコウノトリを見かけたが、近づいたりはしなかった。
今年はどれだけ居てくれるか分からないが、こうやって戻ってきてくれるだけでも嬉しい。
秋になると村周辺では、鷹など大きな鳥は多くみかけるが、なんと言ってもコウノトリの雄大さには叶わない。
たまに白鳥も近くの千種川まで行けば見かけることもあるが、手軽に見ることは出来ない。
家のそばにまで寄ってくれるから、コウノトリは親しみを感じるのだと思う。
ただ、このところ狐が昼間から田んぼの中を走り回っていたので、心配ではある。
とにかく、コウノトリは深刻な病気で辛い思いをしている人さえも元気にさせてくれる存在である。
どうにか、コウノトリが居続けられるような環境が整えば良いと思う。
それには、餌となるドジョウや蛙、虫、ネズミなどが豊富でなくてはいけない。
近隣の村の農家が、農薬を減らしたり、コンクリートで溝を固めてしまわないようにしなくてはならないだろう。
それは結局、我々住民の健康や安らぎにも関わってくると思う。
今日農作業をしながら聞いていたNHKラジオのヒルラジで、あぜ道の散歩の安らぎを取り上げていた。
コウノトリの見られるあぜ道の散歩は、何よりもまして安らぎとなると思う。
11月15日
昨日も、強風の中、村の上を二羽のコウノトリが舞っていた。
今日は、朝から一羽が鉄塔の上にとまっており、村の人が望遠カメラで撮影をしている。
もう一羽は、池のそばに舞い降りていた。
昼前になっても、一羽は家の窓からもしっかり見える鉄塔の上でのんびり過ごしている。
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