昨日(11/10)は出張で、滋賀県の大津に出かけた。
自宅を暗い内から出て、新幹線に乗り込んだ。
夜明けの明石大橋を見るのは初めての経験だった。
新幹線に乗るのは、家内と葉山まで葬式に出かけて以来であり、一人きりで乗るのは本当に久しぶりである。
新幹線に乗る時は、修学旅行などの仕事が殆どであった。
学生時代は名古屋や東京との往復に用いたりしたのだが、当然当時とまるっきり全ての雰囲気は違っている。
京都駅から在来線に乗り換えて、大津駅まで行き、そこから滋賀県立武道館まで歩くことにした。
バスはあるにはあるが、一時間に一本で、地図で検索したら徒歩29分と書いてあった。
大津付近はどんよりと曇っており、朝の寒い中を人通りのない街を歩いた。
そして、琵琶湖畔の遊歩道に辿り着いた。
そこには、しっかりと厚着をした釣りをする人が、もう釣り糸を垂れていた。
また、ジョギングをする人がどんどん通り過ぎていく。
駅前より、よほど湖畔の方が賑やかなのである。
極めつけは、ベンチでギターを弾いている熟年男性さえいる。
木々の葉が色づいた遊歩道は、この季節ならではの趣はある
ただ、目的地がまだどれくらいか分からなかったし、薄めのスーツには寒気が応えて旅情を味わうどころではなかった。
会場が分かったので、今度は帰りの最寄りのバス停か駅を探しに行った。
結局、最寄りのバス停には時刻表もなく、最寄りの駅はJR膳所駅だった。
ネットのGoogle Mapで、会場を検索した時は、膳所駅など出てこなかった。
膳所駅は大津駅からより歩いて半分程度の時間で済んだ。
ネットも過信してはいけないということがよく分かった。
午前の仕事が終わり、昼休みとなったが、時間は40分しかない。
結局スーパーで巻き寿司弁当と野菜ジュースを買い、湖畔の岩に座り込んで頬張った。
釣り人が悠長に糸を垂れている横で、開始の時間が迫っていたので無理矢理寿司をジュースで押し込んだ。
そして、午後からも殆ど立ちっぱなしの仕事となったので、帰りの膳所駅への坂道は脚や腰に応えた。
ただ、一日高校剣士達の奮闘を見ていたので、体とは裏腹に気分的には高揚していた。
行きの新幹線の中では孤独を感じていたが、帰りの新幹線の中では高校剣士達との繋がりを感じていた。
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