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2024年4月25日木曜日

雑穀のすすめ

 私は昨年から雑穀を作ることを始めた。

理由はもち麦が糖尿病に良いということで、買って食べ始めたのだが、結構高いので自分でも作ってみようと思った。

また、サツマイモやジャガイモはずっと作り続けているが、日常的に食べることや、保存を考えると米に代わる穀物が必要と考えた。

雑穀もネット上で売っているが、中国などの外国産は安いけれど、国内産は非常に高い。

もち麦は、安くても精白済みであれば10kgで6000円ほどする。

米は安いのを買えば、その半値以下で買えるだろう。

私は現在は玄米、もち麦(無精白)、蕎麦粒、キヌアを2:2:1:1で食べている。

確かに白米のご飯の方が美味しいが、栄養を摂っているという、満足感の美味しさが加味されて、私は白米より断然好きになっている。

ただ、無精白は匂いに敏感な人や、胃腸の弱い人には向かないと思う。

家内や息子は食べようとしないのは、そのせいである。

これまでは昨年作った高黍(コーリャン)を食べていたが無くなって、ネットで買うとあまりにも高いので今は加えていない。

何せ、国産だと10kgで28,000円以上する。

だから、今年は作付面積を増やそうと考えている。

蕎麦もやってみたが、栽培は簡単だが、製粉までの作業が手間だった。


雑穀の良いところは、草取りが楽なこと、農薬を使わなくても病気や虫の害が少ない。

雀は空中散布の農薬や畦や土手の除草剤のせいで、余りいなくなったので、鳥の害も以前のように無い。

今年は、雀がいなくて、いつも食べられていた梅の花も残って実が多くなっている。

昔、赤穂で小麦を作ったときは野鳩の被害が多かったが、上郡は野鳩もいない。

もち麦を刈るのは草刈り機を使って刈り、高黍は穂だけ鋸鎌で刈り、蕎麦は手で引き抜いた。

脱穀は足踏み式の脱穀機を使っているが、結局もち麦はきちっとそろえていなかったので、篩を使って手でしごいた。

家で食べる程度なら、本格的に機械をそろえなくても、栽培ができる。


考えてみれば私が小さい頃までは、麦飯が当たり前だったし、父は小麦を作っていた。

小麦は米屋で製粉してもらって、毎朝ホットケーキとして食べていた。

白米だけの生活になったのは、高度経済成長以降だと思う。

元来白米を食べていたのは武士と町人で、百姓などは滅多に食べていなかった所も多かったようだ。

米は備蓄米としてや、都市生活を支える食糧としては有効だろうが、一般庶民としては栄養価や労働を考えると雑穀を見直すべきだろう。

身近に迫る食糧危機に備えて、もう一度兼業農家を復活させる必要があると思う。

家庭菜園の延長でできる、雑穀を見直すべきだと思う。

また、そろそろ、日本古来の循環型焼畑も近代的に復活させる時期が来ているように思う。

まずは、放置されている農地を焼畑で復活させるべきだろう。

輸入に頼らない食糧の自給と健康のために、農家も消費者も意識を変える時代が来ているように思う。

かつて、リスクを分散させるために、雑穀やイモなどを作って百姓は生き延びた、米一辺倒になったら飢饉が訪れることを思い出すべきだ。

気候破綻による、近代の工業社会、IT社会の崩壊が目前にして、どうやって各自生き延びていくべきなのかを模索する時期が来ていると思う。





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