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2016年12月28日水曜日

猿との遭遇

先日(12月17日)千種に家内と軽トラに乗って水汲みに出かけた。
上郡の方は天気は良かったのだが、千種に近づくにつれて、どんよりと雪空になった。
殆ど車の通らない、南光町の道を走っていた時である。
道路脇の畑に、猿が3匹いるではないか。
鹿を見るのは全然珍しくは無いのだが、猿を見るとは驚きである。
南光町には有名な船越山の瑠璃寺があり、猿が餌付けされているのだが、人里にも出没するようになったのだろう。
千種に水をくみに行きだしてから、20年以上経つのだが、初めての経験である。
それだけ人がいなくなって、猿が我が物顔に出るようになったのかも知れない。

私たちが子供の頃は、ニホンザルは身近な存在だった。
瑠璃寺も子供会から一度連れて行ってもらった。
そもそも、赤穂御崎には神社の近くの公園に猿が檻に何匹も飼われていた。
小学校の頃、やかましくしていると、「お前らは御崎の猿か!」と大人から叱られた。
わざわざ友達と御崎の猿を見に行ったりもした。
また、一匹だけだったけど、尾崎の神社の上の山の公園にも猿が飼われていた。
時々、お菓子や草などの餌をやった記憶がある。
狭い檻に飼われていて、からかうと怒るので、子供の良い遊び相手になっていた。
姫路の動物園に行っても、ニホンザルは人気があったように思う。
群れになって、遊んでいる様子を見ていて飽きないからである。

しかし、この猿が人里に堂々と現れ出すと、それは別の話になってしまう。
以前私が近所で畑仕事をしている時に、雄猿がどうどうとスイートコーンをくわえて立ち去るのに遭遇した。
猿は、イノシシや鹿の対策のようには簡単では無い。
テレビでニホンザルの被害を放映されたりしているが、これからはこの地域でも起こる可能性がある。
餌付けした猿を観光にしている施設では、人間の方が檻に入って眺めたりする。
それと同じように、これからは、農作物を檻の中で作らなくてはならなくなる。

昔「猿の惑星」という映画が人気になった。
人間に取って代わって、猿が世界を征服する話である。
過疎で寂れていった村は、「猿の惑星」ならず、「猿の村里」になるのかも知れない。
猿が農業でも覚えてくれたらいいのだが、せいぜい出来て猿酒であろう。
山賊のような猿には、犬の手助けが必要かも知れない。
その時には家の大飯食らいの猟犬クロも役に立つかも知れない。
ただ、猿に餌をもらって、なつく可能性もあるけれど・・・

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