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2024年6月2日日曜日

誰が「ヒゲじい」やねん!?

 先日、プールで泳いでいたら、スイミングスクールの園児くらいの女の子に「おじいさん」と言われた。

確かに老齢なのだが、黒いキャップをして赤いゴーグルをしているのに、なぜばれたのかと思ったが、白い髭でわかったとすぐに気がついた。

NHKの「ダーウィンが来た」のヒゲじいは長くて白い髭がある。

私の髭はそんなに長くないのだが、白いことには違いない。

去年の夏から、髭はちゃんと一定の長さで手入れして、自分のスタイルで定着している。

一度だけ、安い散髪屋に行く前に、剃ってしまったことがあるが、剃った方が若く見えることは確かだと思った。

でも、自分としてはたとえ老けて見えても、髭がある方が好きなのだ。


以前、「チコちゃんに叱られる」で、男性だけ髭が生える理由を、殴られた時の衝撃を和らげるためだという説明があった。

それなら、ボクサーや空手の選手は髭を生やしていた方が、有利なのにほとんど伸ばしていない。

私は、ライオンのたてがみのような役割で、成人した男性らしさを強調させるものだと思う。

アラブ人は髭のない男性を一人前と見なさないから、アラブ研究の学者は髭を生やす人もいた。

ただ、日本では一般人は髭を生やさないので、文化人類学の学会でも髭を蓄えている人はあまりいなかった


先日見たNHK「歴史探偵」の琉球特集で、江戸時代の琉球からの使者の行列図では、中国風の服装で髭を生やしていて、日本人と違うことがすぐに分かると解説があった。

ただ、わたしがずっと調査をしていた40年前の頃は、奄美の人は殆ど髭を生やす人はなく、与路で無精髭を生やしていると注意されたこともある。

たぶん、江戸時代の南島雑話で描かれている成人男性に殆ど髭はないので、琉球の使者は役人で特別に髭を生やしていたのだろう。

南島雑話でも島役人や老いた家人など、特別な人には髭が描かれている。

それだから、学生時代に与路で注意を受けたのだと思う。

日本でも江戸時代の殿様や明治以降の政治家、軍人や文豪は髭を生やしている。

髭は日本人や東アジア人には特別な威厳を見せるためのものだったのように思える。

ただ、老人の長くて白い髭は、長寿を誇示するためのものだったのかもしれない。

私は残念ながら威厳を伴っていないし、長寿とも言えず、ただ、実用を兼ねたおしゃれなのだ。


今は水泳をするために髪をスポーツ刈りにしている。

髪が長いと泳いだ後が、すこぶるみっともなくなってしまうからだ。

それで、少し耳の生え際の毛が伸びたので、髭の手入れ機で、髭の手入れの延長で短くしている。

今ツーブロックがはやっているので、それほど極端ではないが、あまり違和感がない。

これで、しばらくは散髪屋に行かなくていいし、耳の生え際もさっぱりしていい。

そもそも、その髭の手入れも、一週間に一度程度で、毎日剃っていた頃に比べればずいぶんと楽である。

そして、以前にも書いたが、蚊に刺される心配も少ない。

ただ、今日は夕方に農作業をしていて目元を刺されてしまった。

ここは、虫除けもつけずらくて、まさしく盲点であった。


今、髭を生やしている知り合いは、いつもプールで出会う画家の人だけだ。

彼は画家でもあり、以前はスキーの国体選手でもあった。

冬場はスキー場の山小屋に行ってしまうので、夏場だけしか会えない。

彼の髭は殆ど手入れせずに伸ばしっぱなしだが、頭はこぎれいに短くしている。

彼は芸術家とスポーツマンとしての自分のスタイルを確立させている。

私はおこがましいが、家内には宮崎駿を引き合いに、髭のスタイルを正当化している。

園児にとっては、宮崎駿よりもヒゲじいに似ているのかもしれないが・・・・・・


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