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2012年7月18日水曜日

Smoke on the water

ジョンロードが亡くなった。これでDeep Purpleも終わりだろう。
私たちの世代だけでなく、Deep Purpleは特に、Smoke on the waterを、ロックをやり始めた頃に練習する。
私が中学校の3年頃から大学に入った頃まで、一番のめり込んだのは実はロックバンド演奏であった。
ギターは本当に哀しいくらいへたくそだったのだが、ボーカルには少々自信があった。
当時ヤングリクエストというラジオの深夜放送でアマチュアバンドの演奏を流してくれるコーナーがあった。
高校2年の時にその番組に出るために、バンドを組んで練習して出演した。
その時にドラムを叩いてくれたのが、今はサッカーの全日本チームのチームドクターをしている柳田君である。
彼はドラムは初心者だったが、サッカーをやっていたこともあって、リズム感が良かった。
ただ、キダタロー氏はわざわざ音声室にまで行って、加工前の音まで確認してくれたのだが、賞めてくれた後で、批評されたのはドラムとボーカルのリズムが時々狂うということだった。
その時は、Deep Purpleはやらなかった。あまりにも一般的すぎたからだ。

私は高校2年の文化祭で体育館ステージにバンドを組んで出場した。
勉強も運動もせずに輝ける唯一の機会であった。
ところが、私は歌詞を憶えるのが大の苦手で、しかもSmoke on the waterを書いた歌詞の紙をステージで見失ってしまった。
仕方ないので、憶えていた1番を3回繰り返した。英語なので誰も分からなかった。

2年前、職場の忘年会で前年に引き続きバンド演奏をすることになった。
初心者のベースの人がレッスンで習っているSmoke on the waterを演奏することになった。
メインはEric ClaptonのLaylaで、軽く入りに使うつもりであった。
ところが、思い出して練習してみるとボーカルが結構難しい。
全部旋律が違うのである。
ということは 1番を3回繰り返すなんてあり得ないのである。
私のボーカルは全くド素人であったことを再認識した。

その姫路の忘年会会場では、他の職場の忘年会もやっており、リハーサルの段階でクレームがついてしまった。
というのも、セミプロだったリードギターがマーシャルアンプのでかいのを持ち込んで、がんがんやり始めたのだからたまったものではない。
結局、音量を調節できず、演奏はあまり良いできではなかったが、何とかLaylaの高音もこなすことができた。
51歳にして、やっとLaylaを曲がりなりにも、ステージで演奏することができてそれで満足だった。
しかし、本当は歌詞の内容も理解せず、ボーカルとしての表現力を一番試されるSmoke on the waterに内心ショックを受けていた。
その前年はDeep PurpleのHighway Starをそれなりにこなしていたので、余計にショックだった。

おそらく、これからも演奏し続けられるだろうSmoke on the waterは、シンプルに思えて非常に奧の深い音楽だった。
華やかなリードギターやボーカルに比べて、テクニックは評価されながらあまり表に出てこなかったジョンロード。
ステージを見たリードギターのTさんによれば、一番誠実に演奏していたという。
若い頃は何も見えていなかったことも、この歳になって見え始めて、また演奏し治すことに別の価値を見いだせそうである。

仕事が終わってからの練習は大変で、去年は病気を理由にパスした。
今年は是非忘年会で演奏したくなった。



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