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2015年1月11日日曜日

トンドの火よいつまでも

今年から村の字のトンドのやり方が変わった。
今までは一〇数件の隣保(班)ごとに、当番で準備をしていた。
ところが、人手不足でその負担に耐えられない班が出てきて、上中野という大字(組)全体で行うことになった。
日時も以前は1月14日の夕方に火を付けると言うことで、その前の休日に支度をした。
今年からは、成人の日の前日の朝に準備をして、夕方に火を付けるようになった。
本来は小正月の行事で、それが成人の日の休日となり、その休日が日曜にくっつけられて混乱した。
本来は旧暦の小正月行事だから、新暦の1月14日に拘る必要も無かったのだが、いつまでも拘っていた。
場合によって、平日の夕方に火を付けて、翌日の平日の朝に後片付けになって面倒になる。

以前は夜一〇時頃になると、近所の人が呼びに来て、火を囲んでの酒盛りになった。
殻付きの牡蠣を食べたり、冷凍保存していた魚介類や鹿肉などを焼いて食べた。
酒を飲んで中から暖めし、トンドの火を囲んでの会話は心温まるものだった。
年によっては、明け方の三時近くまで飲み明かした。

村人は高齢化して、ずいぶん寂しくなったのだが、トンドがやれるだけましである。
中野の村でも隣の組は、去年から止めてしまった。
近隣の町の中では、止めてしまっので、注連縄の処分に困って、やっている村の人に頼むところもあるという。
いつまでこのトンドに加われるか分からないが、寝小便をしでかすまで続けたいと思う。

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