今日、3年生の最後の授業があった。
授業の始めに、自分の古い大学時代の体験を話したりした。
いつものようにプリント学習をして、いつものように終わった。
すると、号令を掛けた生徒が、少し待ってくださいというので、何かと思うと。
センター試験で一番頑張った生徒が代表して、花束とメッセージカードを渡してくれた。
そして、皆で「2年間ありがとうございました」と言って拍手してくれた。
予想もしていなかったので、涙が出て「ありがとう」としか言えなくなってしまった。
教師生活を長い間しているのだが、3年生の最後の授業で花束をもらったのは初めてであった。
メッセージカードにも、感謝の気持ちが添えられていて心を打った。
今の3年生とは去年からのつきあいだが、今年は学年から外れて関わりも少なかった。
ただ、日本史の生徒とは授業や補習など、多くの関わりが持てた。
センター試験でも、期待以上の成績を上げてくれて嬉しかった。
普段はまじめでおとなしい受験選抜クラスの生徒とは、あまり雑談で話すことも無かった。
まだ受験が残っている生徒から、このような心遣いをもらえるとは思っても見なかった。
どちらかというと、一般クラスの生徒とは色々話す機会があったが、最後の授業はあっけないものだった。
そのどちらの生徒も、私にとっては別れるのが寂しい生徒たちである。
一緒に修学旅行に行ったことも、その思いを強くさせているのだろうと思う。
担任として卒業生を送ることが出来なかったのは残念だが、その小さな花束で私は教師として幸せを感じた。
後は生徒たちが、希望する大学に進学できること、進路先で上手くやれるよう祈るだけである。
私は、こんな素晴らしい生徒たちと2年間過ごすこと出来て、本当に良かったと思う。
私こそ感謝の気持ちで一杯である。
ありがとう そして、君たちのことをいつまでも思っています。
涙が出て言葉に出来なかったので、気持ちを歌に託しました。
良かったら聴いてください。
「たしかなこと」(小田和正作品)
0 件のコメント:
コメントを投稿