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2025年4月18日金曜日

全て「負ける」戦争が悪い?

このところ、東京大空襲などの無差別爆撃による市民虐殺の報道がなされた。

あたかも、戦争という天災であったかのように、悪いのは戦争であって無差別に爆撃したアメリカ軍では無かったかのようだ。

日本が先に真珠湾攻撃したので、何十万人もの市民が亡くなっても仕方無かったのだろうか?

だったら、ガザで行われているイスラエルの爆撃も戦争が悪くて、イスラエル軍が悪いのでは無い。

パレスティナのハマスがしかけて始まったのだから、ガザ市民が4万人以上も亡くなっても仕方ないのだろうか?

ウクライナで行われているロシアの都市部への攻撃も、ロシア軍が悪いのでは無くて戦争が悪い。

ロシア軍が勝手に攻めてきて、ウクライナ市民を殺戮しても、戦争したから悪いのでロシア軍は悪くないのだろうか?


戦争は負けなければ、戦争犯罪と呼べることをしても、責任を問われない。

何度も言ってきたが、日清戦争も日露戦争も日本人は悪い戦争などとは言わない。

近代日本をもたらした幕府軍と薩長土肥軍との内戦も悪い戦争とは言わない。

それによって築かれた政権は国体維持という形で残存している。

要するに戦争は悪いとか、しては絶対駄目と言っているのは、前に「負ける」が隠されている。

つまり、「負ける」戦争は絶対してはいけないのだ。

トランプ大統領はアメリカは命がけで日本を守るのに、日本はアメリカを守る必要が無くて不公平だと言っている。

では、「勝てる」戦争ができる国になって、アメリカを守ってあげられる国になって欲しいのか?

場合によって、広島長崎の借りを返されても仕方ないと思うのか?

「負ける」戦争反対の弱い国のまま、温和しく金を出せば良いだけなのだろう?


日本人は原爆や焼夷弾によって大虐殺を受けた国として、真に勝てる戦争にも負ける戦争にも反対しなくてはならない。

毎年繰り返される太平洋戦争の悲劇を伝える報道のあり方も変えるべきでは無いのだろうか。

まるで、戦争という天災のような悲劇が襲ってきたかのように報道するのは、本質を隠したままでいる。

そして、それは太平洋戦争で亡くなった多くのアジアの人々にも、同じことを強いることをも意味する。

全て戦争が悪いのであって、国家や軍隊では無い。

戦争に負けたから戦争被害の賠償金を払い続けただけだ。

ベトナム戦争ではアメリカ軍は勝てなかったが、負けなかったから賠償金を払っていない。

そういう現実もきちっと報道するべきだと思う。


そして、戦争で闘って亡くなった兵士には遺族年金が払われ続けた。

原爆は別として、無差別爆撃で殺戮された人の遺族には何の保障も無かった。

何よりも悲惨だったのは戦争孤児達だった。

戦死者の関係者に遺族年金を払うのは、こんどまた戦争が起こったら国民に兵士になって貰わないと困るからだけだろう。

戦争孤児の悲惨さだけを報道するだけで無く、元兵士の保障や遺族年金と民間人犠牲者の違いをしっかりと報道するべきだと思う。




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