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2025年4月20日日曜日

連れ添ってきたギターへの思い

 私が今も使っているフォークギターは中学校3年生の時に、友人と一緒に店に行って、彼に勧められて買ったヤマキのギターである。

因みに彼はベーシストで、高校卒業までバンドを組み続けた相棒だ。

彼は音楽性に優れていて、いつも彼の指導を受けていたのが実情だった。
1976年の高校文化祭で私のギターは、彼が完全コピーした"Here Come the Sun"で奏でられて、私が歌った。
その後は、私も志望したが落ちて彼だけが早稲田大の軽音楽部に入ったが、結局は研究者になった。
彼に勧められて買ったギターだが、他のアコギは触ったことが無かったのでその良さはよく分からなかった。
ネックが細くて弾きやすいギターだったにも関わらず、ボーカルに力が入っていたのでちゃんと練習しなかった。
だから、いつまでも上達しないままであった。
それでも、糸巻きを途中で換えた以外は、大切に使ってきた。

たまたま、知り合いの先生に見せたら、実は彼もヤマキのギターを大切持っているという。
しかも、彼のは当時でも10万円以上もする物で、今ではプレミアがついて何十万円もするという。
私のは23、000円で初心者向けだったので、大した値段はつかないと思うが、それなりに価値があるとは思う。
かつてはヤマハと並ぶくらいのメーカーだったらしいが、今は殆ど見かけなくなった。

私は前々から上級者向けのアコギが欲しかった。
というのも、以前に一緒に高校の文化祭でユニットを組んだ先生が、自分のギブソンのエレアコを使ったのでその音の素晴らしさを実感したからだ。
Martin、Gibson、Taylorなど海外の物も良いが、日本のK.Yairiが良いと思って、ずっと調べていた。
このところ、ギターの練習も頑張りだしたのだが、どうも音が悪い。
それもそのはずで、かれこれ5年以上も弦を張り替えていないのだ。
家内には音が悪くなったので、良いやつを買いたいと言っていた。
家内はピアノの調律で弾きもしないのにお金をかけていた負い目もあって、良いよとは言われていた。
しかし、いざ弦を張り替えて、元の良い音が出ると「これで良いか」と思ってしまう。
大してうまくも無いので、高品質のギターには申し訳ないように思う。

今は、昔ギターをやっていたが、若い頃は欲しくても良いギターを買えなかった世代が良いギターを買っているという。
その気持ちは凄く分かるのだが、良い楽器はそれなりに演奏できる人が、それなりの場で演奏ができてこそ活きる物だと思う。
同僚の先生も1000人近くの生徒の前で演奏したから、Gibsonの音質を活かすことができた。
今の自分にはそういう場は無い。
だから、古女房と同じで、自分相応の安いギターで良いのだ。
と言うと、上さんに「私は安いギターか」と怒られそうだが、それだけ想い出と思い入れがあるということだ。
上達して多くの人に聞いて貰える機会ができれば、特別にそれ用として買うことにして、これからもずっとそばに置いて弾いていくつもりだ。
1976年高校文化祭にて





今でも中学校から40年近くも大切に使っているのはこのギターくらいだろう。

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