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2025年4月27日日曜日

コウノトリの愛の結実と村(上郡町中野)

やっと我が村に愛の巣を築いて卵を抱き続けていたコウノトリにヒナが誕生した。 
以前に「コウノトリの愛の棲」で何度も何度も電力会社によって撤去されたり、暴風で吹きとんだりしたことを書いた。
今年は有志グループによって寄付が募られて、私が住んでいる村に巣作り用の鉄塔が建てられていた。
ところがせっかく建てられたのにそこには巣を作らず、隣村の電信柱に巣を作っていた。
しかし、結局電力会社がその巣を撤去して、巣作り用の鉄塔に木枝を移動させた。
コウノトリは移動させられても、その付近が気にいっていたのか近くの別の電信柱でまた巣を作った。
これもまたもう一度移動させられたので諦めて、巣作り用の鉄塔の方に卵を産んだのだった。

それから、しばらくその巣に卵を抱いているコウノトリが見られた。
座っているし、巣は木枝で覆われているので、頭の部分しか遠くからは見えなかった。
私はどこから一番見ることが出来るか知っているので、夕方に愚犬クロの散歩がてら覗きに行ったことがある。
その時には、鉄塔を設置するのをボラティアとして活躍して、その後も見守り続けている隣村のOさんに出会った。
実は今年はこのOさんの家の近くの電信柱に最初巣を作っていた。
彼女はスマホで動画を撮っていたが、知り合いなので声をかけた。
彼女は「そっとしてあげてね」と言っていたが、集落の人は普段通りの生活をするだけだった。
ただ、巣作り用の鉄塔を建てているところに近いJAの物置場には、立ち入り禁止の立て札があった。
私もそれっきり散歩で見に行くことはしなかった。

コウノトリが抱卵し始めてから、近くの道路や公園で車が停められたり、ハイキング姿の年配女性を見かけることが増えた。
そんな折り、それと関係しているかどうか不明だが、その近くの村の公園の水洗便所が流れっぱなしになり村の自治会は12万円の出費を強いられてしまった。
そして、その負担として各家は2000円の負担を強いられてしまった。
その水洗便所を使わせないためにその公園には車侵入防止の障害物とロープが張られ、結局は便所は使えないように水道を止めてしまった。
本来は公園なので車を入れること自体おかしいのだが、そうすることで路上駐車が増えて通行の邪魔になってしまう可能性もある。
見通しの良い場所なのだけど、これから田植えの季節だからトラブルにならなければ良いと思う。
とにかく、色々とマスコミ等で報道されて以来、週末には車で来た見物客が増えて、狭い村の中にも入り込んできている。

この村周辺は過疎が進んで、子どもの数も減る一方である。
私の子どもが通った幼稚園も民間に払い下げられて、カラフルな工場に変身した。
閉園してからそこで開業していた「モリンガの里」は、幹線道路沿いのもと酒店跡に引っ越してそこそこ人気がある。
ただ、金、土、日だけの営業で、昼食時は開いていない。
こういう有志の企画やボランティアに頼るしか無いのが村の実情だ。
このコウノトリのヒナの誕生をきっかけとして、上郡町全体で村を盛り上げて欲しいと思う。
それは派手な観光化によってではなく、コウノトリの棲む自然豊かな場所として、ゆっくりその自然を味わってもらったり、子育てに住んでもらいたい。
それには、前回のブログで書いたように、春は春らしい景色が失われるようじゃ、コウノトリの棲む場所としては情けない。
また、産業廃棄物の最終処分場の設置やゴミの不法投棄問題を抱えている実情を多くの人に知ってもらって、自然豊かな上郡町を維持する応援をして貰いたいと思う。





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