ページビューの合計

2025年4月25日金曜日

春なのに冬景色

 

除草剤で枯れた畦と緑の田んぼ

田んぼは青々と草に覆われ、場所によってはレンゲの紫色がきれいだ。

それなのに、畦は茶色の枯れ草に覆われて、冬に逆戻りしている。

先日大型のトラクターに噴霧装置を付けて、除草剤を撒いているところ出くわした。

人手をかけずに畦の草を抑えるには除草剤が一番コストに見合うようだ。

この頃は、稲を自分で作る農家が減って、大規模経営の会社に委託している人が多い。

経営者によっては草刈り機を使って自分で刈ったり、シルバー人材に委託する人もいる。

この景色は扇状地になった集落の田んぼに限られてはいる。

しかし、つい最近までコウノトリが餌を取りに来ていたところでもある。


やがて、田んぼも耕され、水が張られてくると稲の苗が植えられるまで、全くの冬景色になる。

ちゃんと調べたわけではないので、専門家に調べて貰いたいが、除草剤で畦を枯らした水田とそうでない水田の生物棲息状態の違いを調査すべきだろう。

みんなに寄付を募って、営巣できる鉄塔を建てて、そこに実際にコウノトリは抱卵している。

その一方で、餌となる生物の数を減らしていくのはどうかと思う。

除草剤で蛙や蛇は死なないと思うが、食物連鎖で一番弱い立場にある昆虫類の生息場所が失われることは確かだろう。

それは結果的に強い立場にある動物の死にも繋がっていく。

別の場所のコウノトリ(2025/04/25)

これから外国から米を輸入すべきかどうか、議論がなされていくのだろう。
これまで安い野菜が中国から入ってきても、人気はさほど無かった。
アメリカの米が安全であるかどうか検討する必要があると思う。
以前から小麦に関しても農薬やポストハーベストの問題で、国産の小麦に拘る人もいる。
アメリカと同じような大規模経営の方式なら、規模において絶対太刀打ちできないだろう。
それに対抗できるのは安全で安心できて、美味しい米だと思う。
春に冬をもたらすやり方はそれにはなじまないように思う。









0 件のコメント:

コメントを投稿