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2025年5月13日火曜日

背負い草刈り機の威力

 エンジン草刈り機は30年くらい前に、中古で購入して以来ずっと使い続けている。

農作業や村作業、庭の草刈りには欠かせない。

自然農法を指向する者としては心苦しいのだが、大鎌やノコギリ鎌、曲がり鎌なのを駆使しても、最期に頼るのは草刈り機だ。

それでも、少しでもエコに徹しようと、値が張るマキタの充電式草刈り機を購入して畑仕事やちょっとした村作業には用いている。

充電式草刈り機は音が小さいので、音楽を聞きながらの作業もできる。

ただ、一回の充電で30分持てば良いところで、バッテリーは二つあるのでせいぜい1時間が限界なのだ。

そうすると、大がかりな村の道作りなどの作業には使えない。

何よりも、赤穂の実家の畑は荒れ放題で、とても充電草刈り機では全部刈ることができない。


それらに対処するために自走式草刈り機も考えたが、性能の良いのは高額であるし、背の高い雑草を刈るのは困難である。

やはり、大規模農家も採用している背負い式のエンジン草刈り機の購入を決めた。

4サイクルなので今までの混合油とは違いガソリンのみが燃料となる。

小型耕運機も燃料はガソリンなので、混合油は使う必要がなくなった。

これで、混合油を自分で調合する手間は無くなったのだが、村作業で補給されるのは混合油なので、補給できなくなった。

まあ、村作業で使われるガソリンはせいぜい1リットルほどなので、200円ほどの自腹というわけだ。

それより何よりも、作業が楽なのだ。


実家の荒れた畑では大量の草を刈り倒すのにこつがいった。

今までの草刈り機は両手で刈れたのだが、背負い式は右手はスロットルを持っているので左手しか使えない。

ある程度草刈りのポールを腰に密着させて身体全体で動かし、左手の負担を軽くする必要があった。

それでも今までの草刈り機よりも、疲れはずいぶん減った。

そして、一番威力を発揮できたのは村作業で傾斜のついた道路の斜面の草刈りだ。

従来の肩下げや手持ちの草刈り機に比べて斜面での作業が効率的で楽なのだ。

また、背負の草刈り機を持っている人がもうひとりいたが、2サイクルなので馬力が弱い。

若い人よりも速く、稲作農家の人よりも多く作業することができた。

私のように休耕田を借りて畑をしている者の方が、大型トラクターを所有して農業倉庫まで持っている人よりも仕事ができるのは愉快だ。

作業に出てきているのは、私のようによそから転入してきた者は稀で、殆どが地主の跡取りである。

背負い式草刈り機は現代版の水呑百姓の意地を示すことができる優れものだと思った。

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