当然、足ひれを付けて歩いているわけではない。
以前のブログで書いたように、このところフィン(足ひれ)を付けて水泳の練習をしている。
現役の水泳部顧問の時代は苦も無く付けて生徒と一緒に泳いでいたのに、最初は非常に重くて動かしづらかった。
最近になって、やっとしっかりとフィンを付けてキックが打てるようになってきた。
現役時代は水泳だけで無くランニングもしていたので、足の筋肉もしっかりついていたのだ。
ところが、最近はせいぜい歩く程度で、坂道も大して上っていなかったので、足の筋肉が衰えてしまっていたらしい。
このフィンを用いた水泳練習は思わぬ効果をもたらした。
歩くのが楽になったのである。
ちょっとした坂道でも以前のようなだる重さを感じずに済んでいる。
本当ならジムに通って、筋トレをしておくべきだったのかもしれない。
私の親戚のダイビングが好きな人は、犬の散歩以外にも毎日ジムに通って筋トレをしているという。
これは逆にダイビングに欠かせないフィンをしっかり使うのに必要であることに気がついた。
この人は60歳で完全退職して、国内はもちろん、海外の海に潜って生きがいとして楽しんでいる。
国内のダイビングでは、私たちが値段が高くて口に入れられないような魚介類を捕ってきて食べている。
海外では珊瑚礁の海などに潜って、その自然に触れるのを楽しんでいるようだ。
そういう生きがいにを得るには、普段からの体力作りが欠かせないらしい。
人は海洋適応して発展したと言われている。
船に乗るだけで無く、海で泳いだり潜ったりするのもその一つだ。
以前読んだ民族誌の中で、カナダの狩猟採集先住民はカヌーを使って漁をするのに泳げなかった事が書いてあった。
そのため、冷たい川に投げ出されたら死んでしまうことが多い。
そんな中で、ある日本人が移住していたのだが、転覆の折に多くの人を救った際に、自分は力を使い果たして死んだ事が書いてあった。
泳いだり潜水できる文化を世界中の人々が持っているわけでは無いようだ。
私は幼い頃から船乗りであった父によく海や川に連れられて、泳ぎの手ほどきを受けていた。
父は平泳ぎや立ち泳ぎは非常に堪能だったが、やはり船乗りであった祖父から学んだのだろう。
現代はゴーグルやフィンという海棲動物に近づく道具を持っている。
ゴーグルはどこのプールでも使って良いのだが、フィンは例外的なプールしか使用できない。
先日も、今まで一度も見かけたことの無い人がプールでフィンを付けて泳いでいた。
話を聞いてみると普段通っているプールではフィンは禁止なので、フィンでの練習をするために定期的に来ているという。
私の普段通っている上郡のB&Gプールは利用者が少なくて今後どうなるか分からない。
フィンを使っての練習もできるので、少し遠くからでも来て欲しいと思う。
フィンは泳ぎでは普段出せないスピードを楽しめるし泳力もアップする。
そして、歩くための足の筋肉トレーニングにもなるのでお薦めだ。
何より、イルカのように水面をバタフライで飛び跳ねる快感が得られる。
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