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2024年8月4日日曜日

私は縄文系アスリート?

 今、私は奄美の人々のヤポネシアにおける歴史的な位置づけを考えている。

最近はDNA研究が大きな役割を担っていて、その論文はオープンなので誰でもネットを使って読むことができる。

ただ、殆どが英文なので、私はDeepLという翻訳アプリを利用して読んでいる。

今までは英文の単行本は高価な上に、読むのに時間がかかりすぎていたので、翻訳本ばかりに頼っていた。

当然、雑誌などの論文も手に入れるのが難しかったこともあって、孫引きをするのがせいぜいだった。

それが、DNA研究に関しては、私のような者でも英文の論文に取り組むことができる。

ただ、DNA関連は科学、特に化学や医学的の専門用語が多いので、そちらを理解するのに苦しんでいる。

DNA研究が研究費をもらって非常に推進されているのは医学に利用できるからだろう。

研究者も医学委関連の研究機関や大学が多いので、我々文化人類学の視点とは少々かけ離れていることも確かだ。


そんな中で、縄文人と弥生人の遺伝的な違いで、血糖値の問題を次の論文で見つけた

Modern Japanese ancestry-derived variants reveal the formation process of the current Japanese regional gradations. Watanabe Y. and Ohashi J. in iScience, March 17 2023

つまり、狩猟採集を中心としていた縄文人のDNAには、糖をよく吸収する遺伝子が組み込まれている。

それに対して、大陸から渡来した農耕民は、かなり古くから農耕が始まっており糖質を吸収する能力のDNAは強くないということだ。

今の日本人は縄文人と弥生人(農耕渡来人と縄文人の混血)がさらに混血して成り立ている

そして、日本人は均一なDNAではなくて地域によって偏りがあるので、縄文系のDNAを多く持つ人が、糖質を過剰に取ると糖尿病になる危険性が増すということになるのだ。

糖尿病が遺伝するというのはこのことかと思った。

それでネットで調べてみると、案の定縄文系のDNAをよく引き継ぐ、東北や北海道が糖尿病の患者が多い。

北海道は縄文人の末裔と言われるアイヌ系の人もいるが、東北出身者が多いことで知られている。

同じように沖縄も縄文系のDNAが多いのだが、これまでの糖質が米より少ない甘藷の主食から米食や麺食が中心の食事になったりして肥満が進んで、糖尿病患者が増えているようだ。

例外は香川県で、ここは縄文系が少ないが、朝からうどんを食べるなど、糖質を過剰に摂取しているうどん県で糖尿病が多い。


私の父方の親族は縄文系なのか、糖尿病が多い。

母方は母を含めて肥満の体型もいるが、糖尿病はいない。

私の4人兄弟で糖尿病は私だけだ。

他の兄弟との大きな違いは、私だけがスポーツをしてきたことだ。

小学生から球技、剣道をしてきたし、高校で体育系クラブに入らなくても、運動は欠かさなかった。

社会人になってからは、剣道以外にランニング、水泳など、レースや試合に参加してきた。

叔父の中でも糖尿病なのは、若い時にスポーツを激しくやっていた人だ。

だから、単に縄文系の遺伝だけではなくて、スポーツに励んで糖質を吸収しやすい体質を作り上げたからだと思う。


対策として、縄文系のDNAを多く持つと思ったら、縄文人に近い食生活をすることだろう。

さすがに、どんぐりは無理だが、糖質の少ない食事に心がけることだと思う。

そして、狩猟採集の生活のように、身体をよく動かすことだ。

縄文人は海洋性食物を多く摂っていたし、海に潜ったりして、泳ぐのも得意だったようだ。

父方の親戚は前にも書いたように、海人の生活だったので、縄文系だろうと思う。

純血とは言えないが縄文人のDNAを引き継ぐ末裔として、その生活を意識せねばならないだろう。

残念ながら昔はいやほど食べていたアサリを中心とした貝は、浜辺でとれるところはないし、国産のアサリや牡蠣は高くて滅多に食べられない。

もう、縄文人のように貝塚など築くことなどできない。

ただし、縄文人は食人の習慣などもあったようだが、人を食うようなまねは駄目だろう・・・






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