以前のブログで「今はもう夏、誰もいない田畑」を書いたのは、6月のことだった。
あれからますます暑さと日照りの猛威は収まらない。
真冬の寒いときには農作業もすることがなく、いわゆる「冬ごもり」状態が普通だが、今では夏もあまりに暑くて農作業ができずに「夏ごもり」になったいる。
このごろは朝の涼しいときにさえ、畑に出てこない近隣の家が増えた。
私は空調服でちゃんと暑さ対策をして、朝の5時前から裏の畑で農作業をする。
水やりをしながら、キュウリ、トマト、ズッキーニ、オクラの収穫をしているのだが、出会うは新聞配達の車だけである。
朝食は6時半頃から始めて、7時半頃には犬の散歩に出かける。
そこでは誰に出会うことも無く、遠くでコウノトリの親が子が餌を探している姿を見ることだけが慰めとなる。
たまには、その写真を撮りに車で来た人を見かけることもある。
昨日(7/27)は日曜だったので、いつものように家内とドライブがてら昼食を食べに出かけた。
家内は寿司が好きなので、月に数度は回転寿司を食べに行くのだが、渋滞する東岡山の店を避けて、津山まで出かけた。
まだ11時過ぎでちょっと早いかなと思ったが、店の駐車場はほぼ満車状態で、店内も殆どの席が埋まっていた。
ひょっとして朝食と昼食を兼ねているのかなと思うくらいだ。
とにかく、若い子連れの人や、中学生くらいの女子が友達と一緒に来ていたりする。
年老いた母親と来ている息子さんらしい人などは、話をしながらゆっくりと食事をしている。
私ら夫婦は回転寿司に来ると矢継ぎ早に注文して、一皿2貫の寿司を分け合って食べている。
小食の家内が多くの種類を食べたい方なので、このやり方をずっと続けている。
この方法は安上がりで良いのだが、互いに気遣って、食べるのが速くなってしまうのが欠点だ。
本当はビールでも飲みながらゆっくりと食事を楽しみたいところだ。
暑い日はこういう店でゆっくり過ごすのが安上がりで、満足いくことができる筈だが、店内の順番待ちのお客さんを呼び出す声がそうさせない。
これも、回転寿司店が客自体の回転を上げる方法なのだろうとは思う。
今の時代の我が家の夏の休日の過ごし方は、ドライブで車の中、モールでのショッピング、安上がりの外食チェーン、道の駅が多いように思う。
家の中でエアコンをかけて、テレビを見ながら冷えたビールを飲むのも悪くは無いが、休みの日は家に籠もりたくない。
家内は家に籠もる方が好きなようだが、東京の狭いアパートから休日に脱出していた私の習慣が続いているのに付き合ってもらっている。
都会の人は、住宅事情などから公共交通機関を使って外出して、どんなに暑くても街から人通りが途絶えることはあまりないだろう。
しかし、田舎では家に籠もるのが一般的で、我が家のようにドライブに出かけるのは若い子連れ夫婦だけだ。
それで家の周りには人がいなくなり、蝉の鳴き声だけが空しく村中に響き渡っている。
いずれ、夏の酷暑が当たり前になって、冬ごもり同様に夏ごもりも当たり前となるのだろうと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿