昼食をとった後、国道9号線を海岸に沿って、西に向かった。
その時、家内がスマホで調べて、鳥取の花が「らっきょうの花」だという話題になった。
確かに、野菜にはオクラのように綺麗な花を咲かせる物もある。
しかし、「らっきょうの花」は「ねぎぼうす」と変わらないのじゃないかと私は言った。
農家に気を遣ってこの花を指定したのかどうかは分からないが、観光に役立つとは思えなかった。
青谷上寺地遺跡に行くのに道を間違えて、青谷羽合道路に入ってしまった。
泊東郷ICで下りて、国道9号線を戻ることにした。
そして何とかたどり着いた青谷上寺地遺跡の展示館は、小さなショッピングモールの一角にあった。
中の展示はなかなか興味深い物だった。
100体もの弥生時代の遺骨と、その中の殺傷のあるもの多数。
保存状態の良い脳などが興味を引いた。
多くの遺物が当時の暮らしぶりを、表してくれていた。
ただ、これらは道路建設の際にたまたま出土したらしく、これからもっと他の地域でも丁寧に調べればもっとすごいものが出るような気がした。
こんど県立博物館で6/16~6/30まえで「おひろめ展」があるというので、また来ようと思う。
報告書はたくさん出ているが、簡単に手が出る値段ではなかった。
展示室を出て、海沿いに国道を戻っていくと、展望台に着いた。
そこで、車を停めて景色を眺めることにした。
この温泉浜村は、貝殻節の発祥の地だということで、展望台には句碑もあった。
貝殻節で思い出すのは、私が都立大学の大学院に在籍中にいた1年後輩で、鳥取出身の女子学生のことだ。
彼女は飲み会のたびに、貝殻節をリクエストされるので、唄と踊りをマスターしてきて披露してくれた。
貝殻節は、NHKの「夢千代日記」で登場して以来、全国的に有名になってしまった。
そして、どうしても鳥取日本海は、あのドラマのイメージが被さることになった。
今も人口が一番少ない県として、印象は明るくないが、道路が整備されて活気を取り戻せると思う。
帰りに海産物を買う場所として、海鮮市場の賀露にするか、道の駅「きなんせ岩美」にするか迷ったが、「きなんせ岩美」に行くことになった。
どちらも一度は行ったことがあるところだが、「きなんせ岩美」の方があまり観光化されてなくて良いと思った。
そこで鳥取市街地を通り過ぎて、岩美まで行った。
道の駅は多くの人で賑わっていた。
そこで干したカレイやエビを買った。
家内は隣のローソンでモナカアイスとお茶を買ってきて、出発前に食べた。
こういう物を食べるのは、ドライブに出たときぐらいである。
かつて、鳥取まで行くと言うことは、大旅行に思えた。
しかし、今では鳥取道を使えば片道一時間半で行くことが出来る。
これは猪名川町に蕎麦を食べに行くことより手軽なのである。
子供と一緒に鳥取砂丘に行った当時は、川沿いの長い道のりと山越えの道を長時間かけて往復した。
しかし、それはそれで記憶にしっかり残る楽しい思い出ともなっている。
子供との楽しい思い出を思い起こしながら、そして家内との新しい思い出を作りながらドライブをしている。
因みに、先日来ドライブレコーダーを利用することになった。
今回のように遠出した時は、その映像を移し替えて保存している。
ドライブが自分達では出来なくなった時に、ドライブの気分で見られればと思う。
とにかく、これから因幡路をもっと活用し、鳥取のために少しでも役に立てたらと思う。
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